INTERVIEW
床下地から安心・安全・健康な快適空間を創る@泰成株式会社
今回は、泰成株式会社の市川裕一様にお話を伺いました。
1969年に設立。建築系メーカーとして事業を展開される中で、床下地から安心・安全・健康な快適空間を創り続けられています。そんな泰成株式会社様での教育の取り組みを、詳しくご紹介します。
目次
御社の教育の強み、特徴を教えてください
新卒入社の社員に対しては、まず入社後数日間に渡って、基本的なビジネスマナーや、会社について知ってもらうための研修を行っています。
ビジネスマナーにおいては具体的に、『敬語・言葉遣い・名刺交換・お辞儀の角度・電話応対・メールの送り方・席次』など、社会人としての基礎となる部分を徹底して教えています。
会社については、就業規則やコンプライアンス、世の中での会社の立ち位置などについて教えています。行動理念や行動規範についても就業規則の研修で学んでもらいます。一例として、『欠勤する場合は、必ず始業時間前に連絡する』など、一見簡単なことではありますが、社会人としての基準を改めて理解してもらうことを狙いとして行っています。
教育は基本的に私が主導となって行っていますが、他の社員にも研修講師として登壇してもらっています。新卒採用や教育は、この2年間で力を入れ始めたので、私たちも日々学びながら研修を行っています。今後入社される方にも、研修講師として後輩指導に携わる機会をどんどんつくっていきたいです。
また、弊社は製造業ですので、実際にものづくりの現場に入っての研修も大切にしています。実践形式によって、より商品の知識を吸収してもらうことが狙いです。
新卒社員は基本的に長野本社での配属ですが、昨年は1名、大阪営業所に営業職として配属になりました。大阪配属の場合でも、入社後3カ月間は長野本社で研修を行いました。開発から製品が完成するまでの過程に直接携わることで理解を深めてもらうという狙いで、あえて技術系の部署でも研修を行いました。今後営業職として自身が販売していく商品に直接携われるのは、メーカーとしての弊社の強みです。
過去の失敗から、現在はどういう変化を遂げられたのかお聞かせください
弊社は、この2年間で新卒採用や教育に力を入れ始めましたが、その中でも、昨年入社した大阪配属の社員へのフォローアップをしっかりと行えていたかどうかということが課題として挙げられます。
昨年はコロナの影響もあり、中々本社へ来てもらう機会を設けられていませんでした。今年の新卒については、このような過去の反省からも、一人ひとりに寄り添ったフォローアップを定期的に行っていきたいと思っています。
また現在は、メンター制度も取り入れています。入社2,3年目以上でかつ、新卒と年齢がある程度近い先輩社員がメンターとして、一人ひとりに寄り添う体制を整えています。
今後の会社の展望は?
最近、eラーニングを導入しました。
研修項目としては、敬語や言葉遣いなどの基本的なビジネスマナーから、仕事の進め方やOJTの行い方など、様々なものがあります。新入社員や入社2,3年目の社員、管理職、それぞれの階層に該当する講座を受講してもらう予定です。もちろん該当するものでなくとも、自身が学びたいと思った講座は受講できるようになっています。
入社後の働き方についてお聞かせください
『ものづくりに携わる』といっても、その意味合いは多岐に渡ります。
ものを作りたいのか、作る機会に携わりたいのか、自社で作ったものを世に広めたいのか。入社時点で、皆さんそれぞれ希望の部署や職種があると思います。もちろんある程度の希望を叶えたうえでの配属となりますが、実際に業務を行ってみないと向き不向きは分かりません。
弊社はメーカーということもあり、事務、営業、製造、開発、機械設備の仕事など、様々な部署があります。例えば、文系だからといって必ずしも営業だけが選択肢とは限りません。もし最初の配属先以外に、自身の力を活かせる部署があれば、そちらで活躍するという選択が可能なのも弊社の一つの強みです。
どのような人材を求めていますか?
『明るく元気』『前向き』『意欲的』な方を求めています。そのような方であれば、どのようなことが起こっても柔軟に対応できるのではと考えています。
そして何より『物事をよく考えて主体的に行動できる』そんな方は大歓迎です。
例えば、効率よく作業を行うために、以前のやり方をそのまま続けるのではなく、より良くするために常に考えて行動できるかどうかなど、現状に満足せず探求心を持ち続けることが大切であると考えています。そのような人には、「この人が言うなら!」と自然と周りも付いてくるのではないでしょうか。
学生の皆様へメッセージをお願いします
コロナ渦ということもあり、これまでになかった就職活動を経験していることだと思います。苦労されている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、これは他の世代の方には味わうことのできない本当に貴重な経験です。この苦難を乗り越えられれば、先々良い昔話になるのではないかと思いますし、なってほしいと思っています。
私自身、就職氷河期の時代に大変な思いで就職活動をしていましたが、それも今となっては良い思い出です。今は大変だとは思いますが、ご自身に合った企業が見つかるまで諦めずに頑張ってください。応援しています。
インタビュアーのコメント
今回は、泰成株式会社の市川裕一様にお話を伺いました。お話を伺って、一人ひとりが挑戦できる環境をつくろうという市川様の熱い想いと共に、寄り添う姿勢を心から大切にされているのだなということも感じさせられました。
市川様、今回は貴重なお話を誠にありがとうございました。
(インタビュアー:北本)
会社概要
社名:泰成株式会社
設立:1969年10月
所在地:長野県駒ヶ根市飯坂2丁目8番34号
ホームページ:http://www.bankyo.co.jp/
担当者プロフィール
名前:市川 裕一
所属・役職:管理グループ・課長 (業務内容は様々ですが、採用も担当している)
経歴:大学を卒業後、地元の銀行に入行。17年程勤務の後、泰成へ入社。現在が3年目。