1. HOME
  2. インタビュー記事
  3. 物流業界にイノベーションを起こす@株式会社イーソーコドットコム

INTERVIEW

物流業界にイノベーションを起こす@株式会社イーソーコドットコム

今回は、株式会社イーソーコドットコムの橋本英樹様に教育の施策についてお話を伺いました。
2010年の設立以来、倉庫、物流施設を基軸とした総合営業(物流不動産ビジネス)を行われています。そんなイーソーコドットコム様の驚くべき施策を余すことなくお伝えいたします。

貴社の事業内容についてお聞かせください

弊社は『倉庫、物流施設を基軸とした総合営業(物流不動産ビジネス)』を行っている会社です。

物流不動産ビジネスとは、空いた倉庫を物流用途に限定することなく多目的に活用するビジネスです。その過程で、物流ノウハウに加えて不動産や建築、金融、流通、ITなどの業務ノウハウを獲得し、営業ツールとして取り入れることで物流営業を積極化して業態化につなげます。

具体的には、日本最大級の倉庫・物流施設検索サイト『イーソーコ.com』の運営をはじめ、物流施設のリーシング・マスターリース、リノベーション、倉庫活用のコンサルティングまで、様々な物流不動産ビジネスを手がけています。

かつては、倉庫・物流施設といえば『きつい・汚い・危険』の3Kのイメージが強い業界でした。しかし、物流業界は変わりつつあります。私たちは、ワークライフ・ハーモニーの新3Kカッコイイ・稼げる・感動する』を掲げ、その実現に必要な人財を『物流不動産ユーティリティープレイヤー』と呼んでいます。
『物流不動産ユーティリティープレイヤー』とは、物流不動産ビジネスに最先端のIoTを駆使することで、様々な業界のお客様のニーズに対応し、新たな物流業界を改革・構築できる人財です。弊社ではそんな人材の育成に力を入れています。私たちと一緒に物流業界にイノベーションを起こしましょう!

△橋本様

入社後の社内教育についてお聞かせください

弊社の教育の特徴は『入社2年目の先輩社員が中心となって新人教育を行うこと』です。

ラーニングピラミッド理論にもあるように、弊社でも『人に教える』という経験こそが、学びの定着率を上げる一番の方法と考えています。
そのため、入社2年目の先輩社員が、昨年新入社員として1年間学んだことを後輩に教える。そうすることによって自分自身の理解度を高めるという目的のもと、積極的に教育に携わる環境をつくっています。

※ラーニングピラミッド理論とは
学習方法と平均学習定着率を関係付ける理論。7段階の学習方法とそれらの平均学習定着率をピラミッド型の図形で表現されており、ピラミッドの下に行くほど定着率が高いとされています。

貴社の教育の強みを教えて下さい

教育の強みは主に3点あります。

① 徹底したヒューマンスキルの向上

弊社では入社後の半年間、Off-JT(全体研修)とOJTを織り交ぜた研修を行っております。入社後1か月間は、まずOff-JTで、挨拶、名刺交換、お茶出しなどのビジネスマナーから社内ルールなど、社会人としての基礎を徹底して学びます。

② プレゼンテーション力の強化

4月は1週間に1回、全社員の前でテーマに沿ったプレゼンテーションをする機会を設けています。今年は、1週目に自己紹介。2週目には会社説明のプレゼンテーションを行いました。はじめは人前で話すのが苦手と言っていた新入社員も、1か月経過した頃には、もう慣れてきたと言っていました。人前で話すことに場慣れしてもらいつつ、プレゼンテーション力の強化をすることを大切にしています。

③ 物流不動産ユーティリティプレイヤーの為のジョブローテーション

物流不動産ユーティリティプレイヤーとして、1人でどんな役割でもこなせる人材になるために、日々多業務へ関わってもらっています。

5~9月の5か月間はOJTという形で、物流現場を含むグループ会社を回って、それぞれの分野を学んでもらいます。

イーソーコドットコム(人財・管理・運営)、イーソーコ(不動産)、イーソーコ総合研究所(建築・広報)、東運ウェアハウス(倉庫)、LIS(運送)5つの会社の中から3社以上を回ってもらいます。この5か月の研修期間で、新入社員一人ひとりが活躍できる分野を見つけ出し、ミスマッチが起きないよう配属を決定します。

OJTを行っている5か月間も、毎月末に振り返りプレゼンを行い、そこで何を学んだか発表する機会を設けています。失敗談でも実際の業務内容で何でもいいです。とにかく学んだことをアウトプットすることを大切にしています。1年目はどんどん失敗すればいいと思っています。失敗を糧に成長していっていただきたいです

また配属後も、グループ内2社に所属し、2つの職種を兼任してもらいます。例えば、営業の業務が主軸ではあるものの、その業務のない日は、総務や経理など別の職種を行うなどの形をとっています。急に人員を穴埋めしなくてはいけないときに、お互いにフォローし合い、連携をとれるように。また、1つのことだけではなく、色んなことができるように。物流不動産は物流と不動産の掛け合わせなので、できれば営業的な部分と、物流に関する部分をきちんと学んだうえで業務に取り組んでいただきたいです。

過去に教育で失敗されたことはありますか?

以前、研修後の本配属時に、「新入社員のうちに様々な業務を経験してより視野を広げてほしい」という思いから、イーソーコ、イーソーコドットコム、ウェアハウスの3会社に就いてもらっていたのですが、本人がいっぱいいっぱいになってしまい、それぞれの業務が中途半端な結果となってしまったことです。その問題が気付いて以降は、まずは2つの会社に就いてもらい、無理なく業務をこなせるよう改善しました。

今後の会社の展望についてお聞かせください

業界を創ることです。
「物流不動産ビジネスの成功の鍵は『テクノロジーと若い世代』である」と弊社会長の大谷はよく言っており、自分もそう思います。

1990年代後半頃から2012年頃に生まれたZ世代と呼ばれる今の若い世代は、デジタルやSNSだけではなく、スマホネイティブであるという特徴を持ち合わせています。そのような彼らにはITを駆使して教育することで、ノウハウをどんどん吸収し、活躍するプレイヤーに成長してくれると考えています。

昨今、大手キャリアがスマホ料金の新プランを発表し、高速通信規格の「5G」がどんどん使いやすくなっています。それによって、これまでの何倍にも動画コンテンツが配信しやすくなります。弊社では、電子マニュアルを活用しており、さらに動画で手順を残すことで、より分かりやすく若手に手法を教えられるようになりました。

また、現在『物流不動産ビジネス業界』という新業界設立に力を入れています。ジョブローテーションにより一人前のプレイヤーを目指してもらい、30歳を境に『若手を育てていくマネージャーを目指すのか』それとも『一つの道を極めるスペシャリストになるのか』どちらか選択できる環境をつくっています。
どちらを選択したとしても、会社として本人をリスペクトし、本人の意思とやる気を尊重して成長を促していきます。
さらに、30代で年収1,000万円を超えるような夢のある業界を作っていきます。

どのような人材を求めていますか?

成長志向

イーソーコグループは、やりたいことに手を上げて挑戦できる環境があります。
実際に、若手社員にはSNSの発信、オンライン・インターンシップの企画・運営など、様々なことをチャレンジできる場を設けています。そのようなチャンスに自ら進んでいけるかが大切だと思っています。

探求心

今の若い世代には、やりたいことがまだ見つかってないという方も多くいるのではないかと思います。しかしそんな中でも、やりたいことを見つけられるという探求心を持ち合わせていていただきたいです。

前向き・素直さ

弊社ではジョブローテーションを取り入れているので、何か1つを極めようとするのではなく、色んなことに挑戦していくこと。そして行く先々、それぞれルールが違う中で、何事も素直に受け入れて、吸収できることが大切であると考えています。

感謝の気持ち

これはイーソーコの代表取締役である遠藤が一番大切にしていることでもあります。『おかげ様』という謙虚な気持ちを持つということを、社内でもかなり意識しています。

学生の皆様へメッセージをお願いします

どこに行っても元気な挨拶のできる人でいてください。初対面の人と会った時、何を話していいのかわからなくなることもあると思います。ただ、そんな時でも変わらずできるのが挨拶です。『こんにちは』『お先に失礼します』など、どんなに小さなことでもいいです。相手を明るくするような挨拶をしてください。些細なことではありますが、意外と企業の方は見ています。騙されたと思ってまずはやってみてほしいです。

インタビュアーのコメント

今回は、株式会社イーソーコドットコムの橋本英樹様にお話を伺いました。

お話を伺った中でも、ジョブローテーションや、2社への本配属という制度には、特に目を見張りました。1年目からこのように様々な業務に挑戦できる環境は中々ないのではないでしょうか。何より、会社の今後を担う若手の成長を大切にされているのだなとインタビューを通して感じると共に、大変勉強になりました。

橋本様、今回はお忙しいところ貴重なお話をしていただき、誠にありがとうございました。

(インタビュアー:北本)

応募はこちらから!

マイナビ
https://job.mynavi.jp/23/pc/search/corp237313/outline.html

会社概要

社名:株式会社イーソーコドットコム
設立年月:2010年10月
所在地 :本社 東京都港区海岸3-5-13 五色橋ビル7F
ホームページ:https://www.e-sohko.net/

代表プロフィール

早﨑 幸太郎
1981年3月6日生まれ。千葉工業大学卒。
「20代で社長に」という夢を29歳のときに叶え、2010年、株式会社イーソーコドットコム代表取締役に就任。
2016年には学生の採用・育成を主軸事業とする「株式会社しるべ」を子会社化し、代表取締役CEOに就任する。
その他、物流不動産BIZ株式会社取締役をはじめとする14社の会社役員と理事2社を担う。
趣味は、旅行、米作り、スノーボード、サーフィンなど面白いことには基本挑戦。
仕事もプライベートも一緒(ワークライフハーモニー)という考えのもと、好きな人と好きな事を行っている。
座右の銘は「おもしろきこともなき世をおもしろく」「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」

人事プロフィール

橋本 英樹
人財チーム 教育課課長
新卒で入社したエンターテイメントアイスクリームショップでは店長を経験。
その後、ベンチャー企業に転職。
コミュニティスペースの運営から店舗マネジメント、経理・総務・人事と全ての業務を担い、
撮影スタジオ・イベントスペースの運営(施設管理・企画・新規開拓)も経験、現在の大きな土台となる。
2016年に株式会社イーソーコドットコム入社
これまでの経験を活かし、コワーキングスペース運営(co-ba Re-SOHKO)およびレンタルスペース運営(レンタルソーコ)の責任者を経て
人財チーム 教育課課長に就任。
現在は、営業部隊をサポートする物流不動産支援事業部事業部長およびLPM事業部にて約3,000坪のビルの管理責任者を兼任する。