INTERVIEW
中央電設株式会社
#専門技術とコミュニケーションを武器に
お客様へ大切なエネルギーを届ける
今回は中央電設株式会の西村様にお話しを伺いました。同社は大阪府に本社を置く阪急阪神東宝グループの総合設備会社で、鉄道などの公共交通機関、一度は目にしたことのある建物や施設の電気設備の施工・メンテナンスを総合的に行っております。地域の人々が快適に住める空間を作る仕事を担う人材になるための教育制度や社風、福利厚生制度を余すところなくお届けいたします。
目次
貴社の事業内容についてお聞かせください
西村様:
中央電設株式会社は、1948年に設立された大阪に本社を構える総合設備工事会社です。設備工事を事業としているわけですが、あまりピンと来ない方も多いため簡単に説明しますと、電気を使用するなら電力会社、ガスならガス会社、水道なら水道局といったイメージはついていると思います。しかし普段電気を使いたいときに、外にある電柱にコンセントを差して電気を使っている、なんてことはありませんよね。建物の中にあるスイッチやコンセントを通して、電気を使っているはずです。ガスや水道も同様です。私たちがやっているのは、このように電力会社などが張り巡らせたインフラを、実際に皆さんが使えるよう、手元までお届けする仕事になります。
貴社の沿革についてお聞かせください
西村様:
設立当初は電気設備工事のみを事業としていた当社ですが、戦後すぐということもあり、電気の需要が非常に高い時期でした。需要が高いながらも、私たちはお客様の要望に対し、懇切丁寧に対応することを心がけました。その甲斐あってか多くの案件を受注することができ、どんどん事業を広げていったのです。さらに阪急阪神東宝グループの傘下に入ることで規模が拡大。現在も主軸は電気設備工事ですが、電気設備工事のみならず、空調設備工事、衛生設備工事など、総合設備工事会社としてさまざまな設備工事を手掛けています。
もちろんグループに頼りきっているわけではありません。阪急阪神東宝グループの仕事は全体の3割くらいで、残りはグループ外の企業や官公庁からの案件を受け持っています。。
貴社の経営理念についてお聞かせください
西村様:
当社の経営理念は「私たちは、高い技術力及び親切かつ誠実な対応を基本に、 安全な施工を実施し、お客様に良質な設備を提供します」です。例えば施工時にお客様からいただいた要望が、今後の運用やメンテナンスなどで問題が起きてしまう恐れがある場合、それをただ突っぱねるのではなく、安全や利便性に配慮した上で最大限叶えさせていただくという想いを、全社員が共通して持っているのです。
私たちが手掛ける設備は、お客様や利用者様にとって一過性のものではありません。10年、20年、もっと長ければ50年以上の長い付き合いになります。長期間利用する設備ですので、安全性、利便性、継続性をしっかりと意識して施工しています。生活や仕事など、さまざまなシチュエーションに利用される設備が、たった5年で潰れてしまうわけにはいきませんからね。安全で当たり前、使用出来て当たり前、不満がなくて当たり前。そんな当たり前のものとして使っていただけるような設備を構築させていただいています。
貴社の研修制度についてお聞かせください
西村様:
当社は電気や空調、水道などさまざまな設備を扱う仕事です。そのため、専門的な知識や資格が必要になります。ですから学生さんの中には「自分の学部や学科では無関係な分野だったからハードルが高そう」と感じる方もいるかもしれませんね。しかし私たちは、全く関係のない学部、例えば文系の学部卒だったとしても問題なく仕事ができるようサポートしています。
当社は自社で「人材教育センター」という部署を持っています。入社1年目の社員はこちらに配属され、電気などの専門知識を学び、業務に必要な資格を取得します。そして仕事をするためには、座学や資格だけでなく現場の知識も必要です。ですから必要な知識をある程度身に付けた後、配属は人材教育センターのまま、現場実習で現場の手伝いをします。そこで各種資格や知識を先輩社員がどのように活用して仕事をしているのかを実際に学んでもらいます。
1年間、座学による知識の習得、専門資格の取得、現場の知識を学ぶため、2年目にそれぞれの部署に配属された際には、先輩社員やの会話にもある程度ついていけるようになることが出来ます
――2年目以降のフォロー体制についてもお聞かせください
西村様:
正式配属以降はいわゆるOJTです。人材教育センターで学んだ内容に加えて、現場で先輩社員からより実戦的な知識を吸収していただきます。本社でもOJTについては後追いを行っており、OJT教育状況については先輩社員から報告を受け、新人社員の状況を把握できるようにしています。また2年目、3年目においても、年に1~3回フォローアップの集合研修を実施しています。1年間の研修が終わったらあとはほったらかし、というわけではないのでご安心ください。
――フォローアップ研修は具体的にどのような内容でしょうか?
西村様:
安全講習など、すべての部署に共通して必要な内容のものが多いですね。やはり私たちの仕事は、安全が最も重要です。安全面をおろそかにすることで、結果的にスケジュールが遅れたり、無駄な費用がかかったりと、さまざまな影響が出ます。直近の安全関連に関するトラブルを紹介したり、社員から報告を受けた事例を見せたりすることで、どういうものが危険なのかの知識を付け、判断力を養ってもらっています。
――研修の到達目標は「一人前になること」だと思いますが、どのようなイメージですか?
西村様:
当社では「現場代理人になった人」を一人前と捉えています。施工管理は、実際に自分が工事をするのではなく、職人さんたちを束ねて工事を統括管理する仕事です。現場代理人はその現場を代表する施工管理であり、初めはこの現場代理人の下で施工管理業務にあたってもらいます。業務に慣れ、現場代理人になり、円滑に現場を回せる様になることが出来れば、当社では一人前と判断しています
早い人であれば、4、5年目くらいで小さな現場などの現場代理人になります。まずは上司から指示やアドバイスを受けながら1人で現場を担当します。そして「この人はもう1人でやっていけるな」と判断されれば一人前です。ただ現場によって仕事のやり方は変わってきますから、一人前と判断されてからも上司へ相談することは多くあります。例えば住宅施設の設備工事と、商業施設の設備工事では全くやり方が異なります。一度、現場代理人を経験すればマスターできるような仕事ではないので、フォローは継続して行います。
職場の雰囲気について教えてください
西村様:
工事関係の職場というと、ガヤガヤした雰囲気や少し怖そうな印象を持つ方も多いかもしれません。しかし当社はどちらかというと淡々と、黙々と集中して仕事をしています。ただ雑談もしますし、決して重苦しい雰囲気ではありません。最初は静かさに少し戸惑うかもしれませんが、慣れてみれば、過ごしやすく集中しやすい環境ですね。
ただしこれはあくまで本社の話であり、現場事務所はまた別です。現場にもよりますが、現場代理人は事務所のレイアウトをある程度決めることが出来ます。現場によっては冷凍庫を置いて休憩時にアイスを食べていたり、コーヒーメーカーを置いていることもあります。本社よりも充実している職場もあるくらいです。その為、現場の人員たち同士では楽しく雑談しながら仕事しているケースも多いですね。
――すごく良いですね! 他に職場の雰囲気がわかるエピソードはありますか?
西村様:
</strong特に施工管理の仕事は、大学で理系の勉強をしてきた人がほとんどだからか、皆さん理知的ですね。考えて発言し、計画を立てて行動しています。落ち着いた人が多いですが、だからといって、寡黙で喋らないわけではありません。
施工管理は、施工主や職人さんとコミュニケーションする機会が多々あります。また、1つのビルを建てるにあたって、当社以外の業者の方々とのコミュニケーションも必要です。コミュニケーションの重要性を認識しているので、役員も含めて話しやすい人が多いですね。話しかけたら皆さん色々と会話してくれますよ。
入社してほしい人材についてお聞かせください
西村様:
当社が求める人材は大きく2つあります。
1.自主性があり、自ら行動できる方
2.コミュニケーション力がある、またはコミュニケーションを大事にしてくれる方
自主性についてですが、当社は若いうちから責任ある仕事を任されるケースが多くあります。
そのときにただ与えられた仕事をこなすだけだと、どうしても得られる結果は弱いですね。お客様から依頼された内容に対して「さらにこうすれば、もっと扱いやすくなりますよ」と一歩先をいった提案を積極的に行うことで、本来は100%だったお客様の評価が110%、120%になる。そのような自主的な行動が出来る方を求めています。
コミュニケーション力についてですが、何かを売る、自分で新しい仕事を取ってくるなどの様な難易度の高いものを求めているわけではありません。例えば毎日の挨拶や、エレベーターや休憩室で一緒になったときに雑談するなど、そんな些細なコミュニケーションを大事にして欲しいです。
「今日は寒いですね」とか「来週から暖かくなるらしいですね」みたいな天気の話でもかまいません。
そそのような雑談を重ねることが、自分の顔を売ることにつながります。
現場で様々な人と協力しながら仕事するにあたり、当社が負担をかけてしまうケースもあるかと思います。そのとき、今まで全然喋ったこともないような人から面倒な仕事を依頼されるのと、日頃から話しかけてくれて、顔も知っていて、雰囲気もわかっている人から依頼されるのとでは、どちらが快く引き受けてくれるでしょうか。後者ですよね。
小さなことでもいいから「人と関わろう」という意識を持って取り組んでくれる人の方が、最終的に仕事がスムーズに進められます。ですから当社では、施工管理はもちろん、すべての職種で自主性だけでなくコミュニケーション力も重視しているのです。
貴社で活躍している人材の特徴についてお聞かせください
西村様:
やはり、自主性とコミュニケーションの2点を兼ね備えている人が活躍していますね。さらにプラスアルファで「改善意識」を高く持っているのが特徴です。仕事をしていると、いろいろな問題が発生します。例えば「すごく手間がかかっているけど、今の人員でそのままやっても問題なく終わる」という仕事があったときに、そのまま放置する人もいるかと思います。そうではなく「こうすれば業務を効率化できて、削減された人員を他の業務に充てられる」と提案、実行できる人は、周囲からの評価も高いですね。
そういう人は仕事の際、お客様からの要望外だけれども、「このままだと、数年後にこんなトラブルや不便な点が発生しそうだな」と問題点を見抜き「この場合でしたらこの施工をすることで、より安全かつ便利に使い続けられます」と、お客様が思いつかなかった、気が付かなかったような提案をすることができます。このように問題発見力、問題解決力を身に付けている人が、社内で活躍しています。今だけではなく、未来を見据えて行動している人ですね。
貴社の福利厚生についてお聞かせください
西村様:
いくつかあります。例えば遠方にあって通えない30代未満の社員に対し、社員寮を提供しています。こちらは月額5,000円で住めるので、貯金とかもしやすいですね。
あとベネフィット・ステーションという福利厚生サービスに会社で契約していますので、このサービスを利用することで、様々な施設やサービスを割安で利用することが出来ます。
また会社で山梨にあるリゾート施設の一室を所有しています。従業員であれば一泊700円で泊まることが出来ます。富士山に登ったり、富士急ハイランドに遊びに行ったりする際にはオススメですね。
他にもグループ企業である恩恵として、当社の社員は、阪急阪神ホールディングスの持株会に加入できます。本来、株は100株単位でしか購入できません。しかし当社の社員であれば1口1000円から購入可能です。さらに通常は1000円を払ったら1000円分の株しか購入できませんが、会社の方で1%上乗せします。たとえば1万円分購入したら、100円分を会社として上乗せするわけです。長く積み立てていけば、資産形成にも役立てられますね。
また、阪神百貨店や阪急百貨店の社員向け購買会にも参加できるので、割安で商品を購入できます。さらに阪神タイガースの試合チケットを格安で購入できる機会もあります。このように、さまざまな福利厚生をご用意しています。
最後に学生へのメッセージをお願いします
西村様:
正直に言って、建設業界は決して楽な業界ではありません。やはりハードな面はあります。現場での仕事なので、頭だけでなく身体を使うこともあります。特に竣工、つまり完成間際の時期は忙しく、残業が発生することが多々あります。ただ私たちの仕事は、人々の生活に密着しているものです。需要は常に高く、活躍できる機会がたくさんあります。また当社で身に付けられる専門的な資格や知識は、一人の社会人としての価値を高めることにも繋がります。大変なこともありますが、その分メリットも多い業界です。
また、当社は阪急阪神東宝グループの一員ですので、鉄道関係の工事など、グループでの仕事もいろいろあります。お伝えしきれない当社の魅力の魅力もありますので、ぜひ説明会やインターンシップに参加いただければと思います。
インタビュアーのコメント
縁の下の力持ちとして戦後の高度経済成長を支えてきた同社。長い歴史の中でお客様からの信頼を積み重ね、現在の規模に成長しました。その信頼の礎となるのが、同社が誇る技術力と提案力、そしてコミュニケーション力です。1年かけてしっかり育ててもらえ、上司や先輩からサポートを受けられるので、自信を持って仕事に臨めそうですね。小さな施設からステップアップして、ゆくゆくは誰もが知っている施設を手掛けるチャンスがあるかもしれません。安定した基盤で「食べていける技術」を身に付けたい方、何か大きなことを成し遂げてみたいと考えている方は、ぜひ応募を検討してはいかがでしょうか。西村様、貴重なお話をありがとうございました。
応募はこちらから!
採用サイト:https://www.cde.co.jp/recruit/
マイナビ2025:https://job.mynavi.jp/25/pc/search/corp273372/outline.html
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会社概要
会社名:中央電設株式会社
本社住所:〒553-0001 大阪市福島区海老江1丁目1番31号
代表取締役社長:岡田 康彦
設立 1948年
HP:https://www.cde.co.jp/
担当者プロフィール
◆西村様
2020年 管理本部総務部 採用担当として中途入社
入社後は新卒採用業務をメインに、総務部として幅広い業務を行っています。
コロナ禍がちょうど始まったタイミングでの入社となり、てんやわんやの日々でしたが、
現在はコロナ後での色んな変化に対して何とかしがみついて頑張ってます!