モノづくりを通じ、社会に必要とされる存在であり続ける@株式会社菊池金型

今回は、株式会社菊池金型の菊池様にお話を伺いました。1979年の設立以来、高い品質と積極的な技術提案を強みとし、モノづくりの技術を磨き続けています。そんな菊池金型様が大切にしていることや、モノづくりに対する熱い想いを余すところなくお届けします。

貴社の企業理念についてお聞かせください。

菊池様：
弊社の企業理念は3つございます。

・視野を広げる意欲を持って、新しい価値を“創造”する
・成長する“喜び”を実感できる企業を実現する
・最良の“作品”を通して世の中に貢献する

その中でも私が特に大切にしているのは、3つ目の「最良の“作品”を通して世の中に貢献する」ということです。特に設計の業務においては、こだわりを持って、最善を尽くすことを日々心がけています。

貴社の事業内容についてお聞かせください。

菊池様：
弊社は1979年の設立以来、金型の設計・製造・販売を行っています。おそらく皆さん聞いたことがないかなと思いますが、ダイガスト金型という種類の金型を主に取り扱っています。ダイガスト金型というのは鋳造金型の一種で、短時間で大量に高精度なものを生産することができるという特徴があります。
弊社はタイにも工場を構えており、日本だけではなく、タイや東南アジアに向けた金型製作も行っています。また、社会のニーズの変化から2016年には商事部を立ち上げ、製品・加工販売部門の体制を強化しています。
製造業というのは、現在は日本に代わって海外が大きなシェアを持っている分野が少なくありません。しかしながら、高い加工技術が必要な金型製作分野においては、今でも日本が世界最高レベルのクオリティを誇っています。弊社は金型分野において世界をリードし、グローバルに展開する企業です。

貴社の強みについてお聞かせください。

菊池様：
弊社の強みは大きく分けて3つあります。

1つ目は、技術提案ができる営業がいることです。通常だと、営業とお客様が打ち合わせをする際、技術的なことや専門的なことは一度持ち帰って、専門技術者に確認することが多いです。しかし弊社は営業が技術提案をできるので、最初の打ち合わせの場から専門的な内容について議論できます。そのため、スムーズかつ、きめ細かくお客様のご要望に対応できております。金型のエキスパートがいる会社として、お客様から信頼を頂いています。

2つ目は、高精度・高品質な金型を提供していることです。弊社製品の特長は、出来上がる製品の寸法精度が高く、納品後にトラブルが少ないということです。また、金型というのは何度も溶かして冷やしてを繰り返すといずれ寿命が来てしまうのですが、その寿命が弊社の製品は他社と比較して長いのも特徴です。弊社が40年を超える歴史の中で蓄積してきた技術とデータが活かされており、他社では真似することができないモノづくりを行っています。

3つ目は、丁寧なアフターフォローを行っていることです。金型というのは、弊社が金型をお客様に納めて、お客様が自社で鋳造して製品を作り上げていくのですが、その流れの中で複雑な形状の製品だと、一発では製品が出来上がらない場合があります。そのため、納品してあとはお任せではなくて、お客様の基準で製品が完成するまでしっかりとフォローを行うのが弊社のポリシーです。

教育制度について詳しくお聞かせください。

菊池様：
新人の方の教育はOJTで行っています。先輩社員1名が専属でついて、丁寧に指導します。OJT期間は入社何カ月までといった区切りをあえて設けず、一人で自信をもって業務を回せるようになるまで、何かわからないことがあればいつでも聞ける環境にしています。それには理由がありまして、弊社の業務の性質上、毎回同じことの繰り返しというのがほとんどないんです。都度きちんと指導することがその方の経験値アップにつながるため、入社から何年たっても丁寧に教えるということを大切にしています。
また、社員の方の資格取得も積極的にサポートしています。クレーン作業やフォークリフトの運転資格などは費用も含め会社が完全にバックアップしています。また適宜、リーダーシップ研修や、自己啓発の研修も行っています。
自己啓発研修は会社で用意するものありますが、社員の皆さんが自分で受けたい研修を見つけてきて、それが業務に関係するもので上司や人事がOKすれば受けることができます。弊社では自己啓発において自主性を大切にしており、興味があることはどんどん学んでいってもらいたいと考えています。

━━研修制度で課題だと感じておられることはありますか？

菊池様：
これはOJT研修の良い点でもあり悪い点でもあると思いますが、やはり教える方の性格や能力に左右されてしまうところでしょうか。私も入社して色々と教育を受けてきましたが、片や厳しい人、片や優しい人どちらもいて、どちらが正解というわけではありませんが、最初は戸惑うこともあるのかなと感じています。そのあたりのバラツキは今後解消していきたいなと考えています。

新卒の方にどのように活躍してほしいとお考えですか。

菊池様：
金型業界にとても詳しい新卒の方はなかなかいないと思うので、まずは金型の現場作業を経験して、基本的な知識や機械操作を身につけていただきます。
その後は金型製作における上流工程、つまり設計や提案営業ができるよう知識を深めていただきたいと考えています。
弊社はタイにも工場があるので、世界を舞台にグローバルに活躍したいと考えている方も大歓迎です。

━━タイにも工場があるとのことですが、交流などはあるのでしょうか。

菊池様：
タイ工場のメンバーが日本に来て、1カ月程度の長期にわたって研修を行っています。日本とタイのメンバーの交流を通じて、両者の良いところをお互いに取り入れられたら、という想いから実施をしています。また、コロナ前はタイへの研修旅行も行っており、タイ事業所の視察やお客様の工場見学なども実施していました。
また、タイのメンバーとのプライベートでの交流も盛んです。今年の初めから、「富士山に登ろう」という計画を立て、有志で近隣の山に登って富士山に向けた練習をしています。

求める人物像についてお聞かせください。

菊池様：
我々の仕事は製造業ですが、同時にお客様の要望をかなえる「サービス業」でもあると考えています。そのため、お客様に対して常に誠実に対応できることは非常に大切です。
あとは仕事に関して成長の意欲がある方がいいなと思います。会社がしっかりサポートするので、なんでもどんどん吸収していってほしいです。また、日本国内にとどまらず、海外でも活躍したいという方も大歓迎です。
とはいえ、やっぱり新卒の方で一番大事なのは元気のいい人ですね。知識や経験は入社してからつけていけばいいので、やる気がある元気な方に是非入社していただけたらと思います。

貴社で活躍されている方の特徴・共通点などはございますか？

菊池様：
与えられるものをこなすだけでなく、積極的に仕事に取り組める方が活躍しています。
例えばちょっと手が空いているときに率先して仕事を探したり、やったことがない仕事に手を挙げてみたり。ちょっとしたことかもしれませんが、弊社ではそういった姿勢を評価しています。どんどん力をつけていき、キャリアアップしたいという方が活躍できる環境ではないかと思います。

貴社の雰囲気についてお聞かせください。

菊池様：
金型製造というのは一人で完結する仕事ではないので、周りの方とのチームワークがとても大切です。そのため、弊社は比較的コミュニケーションがとりやすい環境ではないかと思います。新入社員の方や、入社して間もない方もすんなりと入っていけるように、私たちも何かを教えるときは、かみ砕いて理解しやすいようにお伝えすることをとても大切にしています。
また、コロナになる前は忘年会やハロウィーンパーティー、ボーリング大会、焼き肉大会などのイベントも行っており、堅苦しくなく、和気あいあいと過ごせる雰囲気がありますね。

 

今後の展望についてお聞かせください。

菊池様：
弊社はモノづくりを通して、世の中に必要とされる会社であり続けることを目指していきます。むやみに会社の規模だけを大きくしていくのではなくて、弊社が必要とされることに対して真摯に向き合っていくことで、日本だけでなく世界のモノづくりを支えます。
上を目指すのではなく、前を目指して歩み続けていくことを目標としています。

学生の皆様へメッセージをお願いします。

菊池様：
製造業というと一般的に理系の学生さんが入社するイメージがあるかもしれませんが、弊社の場合社員は理系・文系関係なく、全員未経験からスタートします。モノづくりをゼロから学びたい、知識を身につけていきたいという方は大歓迎です。とにかくやる気と興味があれば大丈夫ですので、知識がないからとしり込みせず、是非選考を受けてくださいね。まずは工場見学からお越しいただくのも大歓迎ですよ。
私たちと一緒に、日本のモノづくりの未来を創っていきましょう。

インタビュアーのコメント

今回は株式会社菊池金型の菊池様にお話を伺いました。高精度・高品質な製品を通じて、日本のモノづくりに貢献し続けている菊池金型様。これからもお客様に真摯に向き合い前進していくということで、今後のさらなる発展が楽しみです。
また、日本だけでなくタイにも工場があり、グローバルに活躍できる点も魅力ではないかと感じました。「モノづくりに携わりたい」「未経験から力をつけたい」「海外勤務も視野に入れたい」という方は、是非選考に進まれてはいかがでしょうか。
菊池様、この度はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました！
(インタビュアー：佐藤)

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会社概要

社名：株式会社菊池金型
創業：1979年9月
所在地：長野県南佐久郡佐久穂町大字海瀬800-1
ホームページ：http://www.kikuchi-kanagata.co.jp/recruit/index.html

プロフィール

【菊地様】
大学卒業後神奈川県の某企業に就職し、2017年菊池金型に入社。
入社後3年間は製造現場にて放電加工を担当。ただ加工物をセットするだけでなく、加工プログラムも作成業務も行った。
その後から現在キャリアアップとして上流工程の設計業務を担当。更に金型というものの奥深さを実感し、日々精進に励んでいる。
その傍らで採用活動も担当しており、自社について学生に説明することにより、より深く自社についての理解が深まったが、
学生にしっかりと伝わっているかどうかは不安であるが、とてもやりがいを感じています。