INTERVIEW
誰でも、いつからでも、何にでもなれる@株式会社ソルフェリオーナ
今回は、株式会社ソルフェリオーナの代表取締役社長である菊地将様にお話を伺いました。
2016年の創業以来、風評被害対策事業を軸に様々な事業を手掛けられています。そんな菊地様が直々に語る、創業時のエピソードから今後の展望まで、余すことなくお伝えします。
目次
創業のきっかけをお聞かせください
『内定先がつぶれたから、もうやるしかない』この一言に尽きますね。
私の就活の軸が『超大手企業に入りたい!』でした。自分自身結構プライドが高くて(笑)
上司の言いなりになって仕事をするなら、やっぱりそれなりの企業でないと。ということで、就活生なら誰もが知っている不動産総合ディベロッパーばかり受けていたのですが、結局途中で落ちてしまいました。
どんどん企業の規模小さくしていったのですが、やはり割に合わないなと思い、「それならベンチャー企業でバリバリ動いたほうが得られるものがあるのではないか。」ということでベンチャー企業に絞って就活をすることにしました。
「どうせやるなら、できる限り小さい企業に行って挑戦しよう!」と思って、設立2期目の会社を知り合いに紹介してもらいました。そこの社長がちょっと頼りない感じの方で。すぐに裁量権をもって仕事ができそうと思って内定承諾を出したら、まさかの入社前の12月に潰れてしましました。これはもう自分でやるしかないな。ということで起業しました。
事業をはじめたきっかけを教えてください
事業をやろうと思った時に、やるなら「ネット上の風評被害対策」だなと思いました。理由は「できる」と思ったからです。当時「風評被害対策」をやろうと思って調べたら、似たようなビジネスは存在していました。だから世の中から必要とはされているんだろうなとは思ったんです。でも必要とされているか、というより「できるかどうか」の方が重要だと感じています。
私の世代的に、SNSなどは近い存在でした。実は中学の頃から前略ブログとか学校裏サイトなどのWEBサービスに触れる機会が多く、少しだけ他の人より詳しかったんです。だからこそどうしたら書き込みが消せるのか、なども知っていました。例えば、今はTikTokが流行っていますが、もしTikTokでトラブル起こった時に、そういうのに強いのっておじさんより高校生だと思うんですよ。
だからこそ私もその分野で事業を起こしました。
貴社の教育の強みを教えて下さい
初日にセールスについて、みっちりと教えます。秘伝のやつ(笑)悪用されるとまずいので、世の中には出せません(笑)そして2日目からは即実践です。よく言えばOJTです。
とにかく「実践する」こと。そして早い段階から「自己肯定感を高める」ことを重視しています。
メイン事業である風評被害対策事業は、最初の1年は特に大変ですが、その1年がむしゃらに頑張ってお客様を獲得できれば、その後は継続して収益を得られます。
一方、もう1つの事業である賃貸仲介は、基本的に新規顧客の対応ではあるものの、受注すること自体はそんなに難しくはないです。物件を探すお客さんは「いつまでに引っ越さないといけない」など期限が決まっていることが多いので、契約を取るということだけであれば高校生でもできます。ただ、仲介手数料をいただく以上、価値がある提案をしないといけません。そこに難しさがあります。
どちらの事業を担当するにしても、早い段階から、自分自身で試行錯誤をして、成功体験を積むことができる環境を用意しています。あとは実践するのみです。
過去の教育の失敗から、どのように改善されたのかお聞かせ下さい
過去の失敗として、長期インターン生を増やすということが目的となり、採用要件が緩みすぎたこと。そして放任主義によるマネジメントミスが挙げられます。その結果、とてもお恥ずかしい話ですが目標達成していく会社というよりは、楽しさ重視のサークルのような雰囲気になってしまいました。
この状況を打開するために、1人あたりの成果や経費の数値化を始めました。
具体的には、勤怠管理システムに、勤務時間を入力すると時給や交通費がいくらかかっているのかが算出されます。そして資料送付は2千円、アポ獲得は1万5千円という価値をつけて、自分にかかっているお金と自分が出した成果がどれくらいかを明確にわかるようにしました。もちろん人によってはマイナスになってしまうこともあります。酷かもしれませんが、この制度を導入したことで、サークルのような馴れ合いはなくなったので、導入してよかったと思っています。
また現在、採用面接時には「学ぶだけではだめだ」という話をさせてもらっていますが、これに対して、自分自身がどのような活躍をするのか、答えられた方のみを採用しています。
今後の展望をお聞かせ下さい
会社の規模を大きくしていきたいです。
現在は役員3人、正社員1人、内定者2名、アルバイト1名、インターン4名の計11名で会社を回しています。大きくするにあたって、会社の体制を変えているところです。役員は現場からは降りて会社を回すことに専念。そして、現場を司る新卒の採用をスタートしました。
その他にも、新宿に賃貸仲介の店舗を新しくオープンするということも、目標として視野にいれています。今後新しくできる社内の座席を、新卒にどんどん任せていきたいなと思っています。また、2-3年以内にオフィスを移転したいです。現在のオフィスは100平米なのですが、300平米くらいのワンフロアに移転したいです。
最後は「お客様を期待させれるようになる」ことです。お客様の要望に応えて満足させるだけであれば、誰にでもできます。しかしそれだけでは、いずれ忘れられてしまいます。「賃貸仲介をやっていたあなたが、なんでネットの風評被害対策やってるの?教えて!」と言われるくらい期待されるセールスをすることが大切です。 その期待の積み重ねで次の100年をつくることを目標にしています。
どのような人材を求めていますか?
ガンガンいける子がいいですね。
インターンの際もテレアポを行いますが、もうこの時点で差が出ます。すぐに取り組める子は、とりあえず1時間20件くらい架電して、自分なりに試行錯誤してどんどん改善していきます。一方で、1週間教えても「電話するのが怖くて…」という子も中にはいます。どちらがいいかは一目瞭然ですよね。あとは、先方から「いらないです」って言われてすぐ引き下がるようではだめですよね。それをするくらいならテレアポではなくメールを送った方がいいと思っています。
実際に以前、私自身が新卒の女性からテレアポを受けた時の話ですが、一度は断ったものの、中々引き下がろうとしなかったので、少しいじわるな質問でしたが「集客単価はいくらくらいなの?」と聞いたら、先方はその場で計算して答えてくれました。結果、僕はその子と商談をして、契約しました。それくらいの粘り強さが大切だと思います。
それくらい本気でやりたいっていう理由や気概があればいいと思います。学歴もバックグラウンドも関係ありません。
学生の皆様へメッセージをお願いします
会社の規模感や福利厚生などを気にされる方は、ベンチャーは目指さないほうがいいと思います。そういう目線で大手・中小・ベンチャーという比較をすべきではないと感じています。そのような比較ではなくて、ただ就職するのであれば大手企業か公務員。挑戦するのであればベンチャーか起業。それがいいと思います。
ただ、ベンチャーといっても様々なので、成長中のベンチャーだからこそ得られる胆力や、重要なポジション、それがどうしても欲しいという方にとっては、弊社はベストな選択肢だと思います。
インタビュアーのコメント
今回は、株式会社ソルフェリオーナの代表取締役社長である菊地将様にお話を伺いました。
何より菊地様の行動力には驚かされました。新卒のうちは、まず目の前のできることを突き詰めることが大切だなと改めて感じさせられると共に、インタビューする側でありながら大変勉強になりました。
菊地様、今回は貴重なお話をしていただき誠にありがとうございました。
(インタビュアー:早坂、北本)
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会社概要
社名:株式会社ソルフェリオーナ
設立:2016年1月
所在地:東京都港区芝大門1-3-6 KITAビル 3F
代表プロフィール
菊地 将
1992年生まれ、神奈川県出身。
成蹊大学法学部法律学科卒業。
2年間の浪人生活を経て2012年成蹊大学へ進学。
2015年12月(当時大学4年生)に内定先が倒産したため起業準備に入る。
翌月2016年1月に株式会社ソルフェリオーナを立ち上げ代表取締役に就任し現在に至る。▼コーポレートサイト
https://www.solferiona.com/
▼運営メディア 風評被害対策ナビ
https://solferiona.com/fuhyo-navi/
▼創業エピソード
https://note.com/s_kikuch1/n/nadac18d6da30
https://twitter.com/S_KIKUCH1