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INTERVIEW

株式会社ヨシムラ

#社員の想いを大切に、楽しみながら食へのチャレンジを続ける

今回は、株式会社ヨシムラの谷口様にお話をお伺いしました。株式会社ヨシムラ様は、干物の製造販売を中心とした事業を手掛けている会社です。日本のみならず海外にも卸し先を持ち、創業から約70年の間、日本の干物の美味しさや魅力を発信し続けている株式会社ヨシムラ様。「自然」「安心」「健康」をテーマに、骨を除去した干物や減塩タイプの干物といった新たな商品開発にもチャレンジしています。「あまり知ることのない干物作りに携わる楽しさとは?」「体力面できついイメージのある製造業だが実際はどうなのか?」など、余すことなくお届けいたします!

経営理念についてお聞かせください。

 谷口様:
“地域社会に感謝貢献し、社会から必要とされる企業であり続ける”
これが当社の経営理念です。
「吉村の干物文化」を受け継いでいきながら、時代に合った製品作りに日々取り組み、新たな商品や市場開拓にチャレンジし続けています。毎日の朝礼で、この経営理念を唱和し、みんなの想いを一つにして業務にあたっていますよ。

次に、事業内容をお聞かせください。

谷口様:
事業のメインは、水産加工品の製造販売です。
当社は、唐津の港の近くにありまして。その港で水揚げされた魚を中心に、毎日約3~4トンを干物に加工しています。

――すごい量ですね!どのくらいの人数で進めているのでしょうか?

谷口様:
大体50~60人くらいです。冷凍魚の解凍、専用機での魚開き、内臓除去、塩水処理、乾燥作業といった工程を、工場で一貫して進めています。手先が器用な方は、内臓除去の工程に携わってもらうなど、それぞれの得意なことを活かせる人員配置をしていますよ。

また、サブ事業として、他社製品を卸す問屋業、メーカー営業も行っています。問屋業のほうは、佐賀県と福岡県をメインとしたスーパーや居酒屋・学校などが取引先です。メーカー業は日本から世界まで幅広く取引をしています。

――世界にも進出しているのですね!どこの国との取引が多いのでしょうか?

谷口様:
出荷量でいうと、ハワイやアメリカが多いです。

アメリカはドン・キホーテなど日系関係のスーパーが非常に多くて、よく取引をしてもらっています。海外に住んでいる日本人に向けて卸している感じですね。

そんな御社での、新入社員教育についてお聞かせください。

谷口様:
入社から3ヵ月間は、部署関係なく、現場研修を受けていただきます。

今まで干物を作りに携わったことがある人はほぼゼロだと思うのです。小学校で、なりたい職業、干物屋と書いている人はなかなかいないのではないでしょうか(笑)。
だからこそ、まずは「どういうものを売るのか」「どうやって作るのか」を知ってもらうのが、全員研修を実施する理由です。業種によって研修期間が変わることはありますが、基本的に全員が受けてもらっています。
また、現場研修中には『お世話係制度』というものを設け、年齢の近い先輩たちをサポート役として一人ずつ付けています。仕事のノウハウはもちろん、社会人としての基本やプライベートなことまで、何でも相談してもらってOKです。

――素敵な制度ですね。どのような効果が見られますか?

谷口様:
特に、社会生活に不安を抱いている高卒の子たちには、役立っているのではないでしょうか。不安を聞いてもらい、解消できたことで、“もう少し頑張ってみよう”と前向きになれたというケースがありました。
他にも、お世話係の先輩から「お昼一緒に食べる?」と声を掛けてもらえて、その後の人間関係の構築において助かったという話も聞いています。

――コミュニケーションの面で、良い効果を発揮しているのですね。現場研修後の教育についてもお聞かせください。

谷口様:
3ヵ月間の現場研修後は、外部研修を行ったり、営業職だと週1回、営業のロールプレイングをしてもらったりしています。「土用の丑の日に向けてウナギをどう売っていくか?」というようなテーマで、上司をお客様に見立てて戦略を考える練習をしていますよ。また、営業はもちろん事務員も、魚の種類を勉強してもらっています。お客様からの電話で専門用語が飛び出してきたときでも、スムーズに引継ぎができるようにするためです。
さらに、社長自らが撮影した15分動画を見るのも研修のひとつです。
自分のタイミングで、週1回動画を見てもらっています。「夢の共有の話」「時間の使い方」「投資と浪費の違い」など内容は様々。仕事に直結するものというよりは、社会人として持っておいてほしい知識を学ぶ機会としています。

会社の雰囲気についてお聞かせください。

谷口様:
弊社には、社長室が存在しません。同じフロアにみんながいます。なので、良くも悪くもなんでも筒抜けです(笑)。社長が現場で加工することもよくあるので、悩みや疑問はすぐに解決してもらえる環境ですよ。
また、私たち幹部の年齢層も30~40代と若めなので、業界の中でもパワフルな会社なのではないかと思いますね。

――非常にコミュニケーションが取りやすそうですね。

谷口様:
ありがとうございます。私は営業部長ですが、できるだけ現場にも入って、営業の様子や要望を伝えるようにしています。部署が違うから知らないという状況を無くしていくことがねらいです。しっかり横でつながっている会社を目指しています。
また、「現場の改善は現場で行う」のがモットーの会社。何かの作業において改善案が出たら、すぐに検証して実行するというスピーディーさを持っています。
以前、商品にゴマを振るだけのポジションがありました。想像するだけでも結構きついですよね(笑)。しばらくして現場から「ゴマを振る機械が作れるんじゃない?」と声が上がりました。それを機に機械系に強い作業員が実現できるかを話し合い、社長に予算をもらい、ゴマ振り機を作ってしまいました!すごいですよね!機械を導入したことで、生産性向上にもつながりました。このように、あくまで現場主導で動いてもOKなところは、ヨシムラならではの魅力です。

――その他、コミュニケーションにおいて大切にしていることはありますか?

谷口様:
社内イベントの企画や、地域イベントの参加も積極的に行っています。

地域密着をモットーとしている会社なので、ボランティアを実施したり、町のお祭りやソフトボール大会に参加したりしています。小中学生メインのおさかな教室を開催することもありますよ。社内だと、ボーリングやBBQなどで、親睦を深めています。
もちろん、地域でも社内でも、イベントは強制参加ではありません。ただ、いろいろな社員とコミュニケーションが取りやすい環境を整えて、少しでもみんなの仕事がしやすくなればいいなという想いからイベントを企画しています。
私自身も、基本明るく笑顔でみんなと接するように心がけていて、意見を言いやすい雰囲気作りをしています。

新入社員にはどんな人に育ってほしいですか?

谷口様:
「自分たちで考えて動けるようになってほしい」と面接では良く伝えています。

どうしても工場作業は、言われたことをやるだけ、同じことの繰り返しだというイメージが強いようで。僕はその考え方が面白くなくて。先ほどお話したように、自ら発信できる環境は整えています。ここが嫌だなと感じた時に、こうしませんか?と言える人に育ってほしいなと思っています。
もちろん会社なので、言いづらさを感じる人もいると思います。
そんな人たちにヒアリングを行い、現場には私のほうから声を届けるようにしています。せっかく良い発言を持っている人がいるのに、その意見が埋もれるのはもったいない。社長からも「谷口が聞いてやってくれ」と頼まれていますので、いつでも声を掛けてもらえると嬉しいです!

入社してほしい人材についてお聞かせください。

谷口様:
現状よりも、1つ、2つ上を目指していこうという考えがある人。事務だと、明るくコミュニケーションが取れる人かな。

学歴は重視していません。学校では習わないようなことをやっていく会社なので。知識よりも「自分はこうありたい」と面接で表現できる人は採用されやすいかもしれませんね。

――実際に活躍されている人たちも、そのような人たちですか?

谷口様:
そうですね。私の部下は、自分をしっかりと持った元気な子なのですが、30代でありながら、もう営業部長代理にまで昇進しています。年功序列はない会社なので、やる気と勢いがあれば、どんどん上を目指していけますよ。向上心がある人にとっては、過ごしやすい会社なのではないかなと思います。
もちろん、転んだら必ず手を差し伸べるし、分からないことも教えるし、働く人のことはとても大切にしている会社です。俺の背中を見て学べ!というような厳しい会社ではないので、安心してくださいね。

就職活動中のみなさんにメッセージをお願いします。

谷口様:
製造業という仕事はきつい、朝が早い、大変というイメージがあるかもしれません。
約10年前くらいまでは、そんな感じでしたが、現在はかなりの機械化や作業環境の改善などで働きやすい会社になっています。

「日本の代表的な商品づくりを担っている」というやりがいを感じながら、楽しく働ける環境だと自負しています。一度、見学に来てもらえれば、非常に面白いことをやっている会社だと分かってもらえると思いますよ。あなたが想像している以上に「へ~!」と興味を持っていただけることがあります。
大卒、高卒、どちらでもOKです。先ほども話したように、学歴にこだわりはありません。ピンときた人を採用していますので、ぜひどなたもご応募ください。

インタビュアーのコメント

 今回は株式会社ヨシムラの谷口様にお話を伺いました。創業から約70年、地域密着の干物屋として活躍してきた株式会社ヨシムラ様。日本伝統の食文化を広めている業界ということで、厳格なイメージを抱いていましたが、明るく元気な谷口様をはじめとした、社内の雰囲気に驚かされたとともに、働きやすさを感じました。
社員一人一人の想いを大切にし、仕事もコミュニケーションも楽しみながら、新しいことにどんどん挑戦していこうというパワフルさを持っている会社です。百聞は一見に如かず。「日本伝統の食に興味がある」「干物が好き」「明るく楽しく働きたい」「自ら提案できる会社で働きたい」という方は、ぜひ一度応募を検討してみてはいかがでしょうか。
谷口様、本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

応募はこちらから!

採用サイト:https://ownedmaker.com/himonoyoshimura/top/
リクナビ:https://job.rikunabi.com/2024/company/r357082033/

会社概要

会社名:株式会社ヨシムラ
本社住所:唐津市海岸通り7182-274
代表取締役社長: 吉村 司
設立 1954年
HP:https://yoshimura888.com/ec4/

担当者プロフィール

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