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INTERVIEW

上場企業でベンチャーのようにフットワーク軽く、新しいことにチャレンジできる@全研本社株式会社

今回は全研本社の橋本様にお話をうかがいました。全研本社は1975年に教育の会社としてスタートしましたが、時代のニーズに応じ、さまざまな事業を展開し、成長してきた歴史があります。2021年に上場を果たした同社は今、どのような未来を見据えているのでしょうか。求める人材像、そしてその背景にある熱い想いをお届けします。

.御社の業務内容についてお聞かせください。

橋本様:現在の主力はIT事業と語学事業です。また最近、新たに介護事業にも参入しました。全研本社は、もともと教育事業から始まった会社なので「教材の会社」のイメージが強い方も多いかもしれません。

全研本社の創業は、47年前にさかのぼります。もともとは教育推進の分野でお子様向けの学習教材や企業向けの研修教材を作っていました。さらに教育・出版・金融という、どちらかというと堅い事業からスタートしました。
しかし時代によってニーズは変わります。全研本社は1つの事業に固執せず、
「どうすれば社会課題を解決できるか」
「どうすれば新しい市場価値をつくれるか」
ということを常に考えています。全研本社の持つ教育のリソースをもとに横展開することもあれば、まったくの新規事業にチャレンジすることもあります。その際は「リソースがないから」とあきらめるのではなく、M&Aを行いながら事業を拡大してきました。時代のニーズに合わせて変化し続けている会社なのです。

そして現在は、これまで培ってきた「事業を育てる」「子会社を育てる」「自社をブランディングする」というノウハウを生かし、ITマーケティングに注力しています。

━━IT事業では、どのようなことを行なっていますか?

橋本様:IT事業では、クライアントの製品やサービスの売上拡大を図るための集客支援ソリューションの提供を行っています。クライアント独自のバリューとユーザーニーズのどちらをも満たす“市場”の選定や競合分析などの戦略立案コンサルティングをはじめ、ターゲットを絞り込んで効果的に訴求するメディアの制作、8000サイト以上の実績に基づいた的確かつ柔軟な運用まで、“戦略的コンテンツマーケティング”をワンストップで提供しています。
その他にも、海外IT人材と企業とのマッチング、AI技術開発など、クライアント課題に合わせた多様なIT事業を展開しています。

━━語学事業についても、お聞かせいただけますか

橋本様:IT事業と並び、私たちが強みとしているのが語学事業です。今や、日本国内への外国人入国者数や外国人労働者数が加速度的に進んでおり、日本は国際化が進んでいると言われています。私たちはこの日本国内における国際化を「グローバルインバウンド」と呼んで、大きな市場機会と捉えています。
もともと、創業から40年以上にわたり語学教育事業を展開してきた私たちは、その経験とノウハウを生かして企業や学校教育向けの「オンライン英会話」、「リンゲージ日本語学校」など、英語を学びたい日本人に対してだけでなく、日本語を学びたい外国人に向けても、語学事業を展開しています。また、語学教育に留まらず、弊社独自の留学支援や教材開発・中学・高校・大学、及び公的機関への講師派遣といった、語学に関連する幅広い事業を通じて、世界で活躍できるグローバル人材の育成と、日本と海外でのコミュニケーションを推進する「ブリッジ人材」の創出も行っています。

━━他にはどのような事業に取り組まれていますか?

橋本様:就労人口の減少という課題を解決するため、2018年から始めたのが海外人材事業です。もともとはITの領域をターゲットにしていましたが、2022年から海外介護人材市場にも参入しています。日本は少子高齢化から超高齢化社会を迎えます。それによる人材不足の問題を担うべく、介護事業に着目しました。

全研本社は、ただ「これが流行しているから」「これが面白そうだから」だけではなく、
「いま、何が課題で何が求められているのか」
「私たちのリソースをどうやって未来に繋げていくのか」
ということを、常に考えながら事業を拡大しています。社会課題の解決をベースに一歩先を見据えてチャレンジをし続けているのです。

.御社が掲げるビジョンについてお聞かせください。

橋本様:全研本社のビジョンは「そこにない未来を創る」です。この言葉だけを聞くと「世界を変える」「世の中を変える」みたいな、壮大で途方もないイメージを受けるかもしれません。しかしゼロから100%を創ることだけが「未来を創る」ことではありません。少しだけ目線を変えてみて、小さな困ったことを1つずつ解決していくことによって、新しい選択肢、新しい未来が創られていくのだと私は考えています。

.新卒入社してから配属までの流れを教えてください。

橋本様:入社後はまず基礎理解を深めるための研修を実施します。カリキュラムは私と新卒の担当が考えますが、約2週間程度は座学となります。
内容を一部お伝えすると、全研本社の歴史、事業理解、業界知識からビジネスマナーまで多岐にわたります。
事業についてはITや語学など、全研本社が扱うそれぞれの領域の責任者が直接説明するため、立ち上げの経緯や想いを直接知ることができますし、ビジネスマナーや業界知識についても、業務で即実践できるような充実した内容となっています。

座学の研修期間中は面談なども随時実施しており、研修後に面談用にスケジュールを開けているので気軽に相談や振り返りをしていただけます。
例年、研修後は誰かしらと面談していることが多いです。

━━2週間の研修終了後は、どうなるのでしょうか?

橋本様:約3か月の仮配属期間として、実際に部署に配属され仕事をします。3か月も一緒に仕事をすれば、大体その人の仕事の進め方や、コミュニケーションの取り方、人となりがわかります。それを踏まえて各部署からフィードバックをもらい、事業責任者と面談して、本配属が決まります。

━━配属する部署は、本人の希望で決まるのでしょうか?

橋本様:いいえ。その人のスキルや適性によって希望を叶えられることもありますし、本人のチャレンジのために異なる部署に配属されることもあります。

仮配属が終わったあとにIT用語のテストを実施するのですが、そこで1位になった人は、100%自分の希望をかなえる権利を得られます。あとは適材適所です。仮配属期間中の仕事ぶり、周りからの評価、本人の経験値などをヒアリングしながら、本配属を決めていきます。「この人はこういう性格なので、あえてこの部署でチャレンジさせてみたい」など、けして「この部署は人が足りないから」ではなく、その人が成長できるかどうかが基準なのです。

━━本人が気づいていない良さを、人事が第三者の目線でしっかりと拾い上げるというわけですね?

橋本様:はい。ミスマッチがないよう、私たちがしっかり見極めるようにしています。やはり新入社員の皆さんは、最初は遠慮がちというか、なかなか自分を出せないことが多いですよね。感じていることを人事に相談できるよう、一人ひとりとの関係づくりを大事にしています。

.御社の教育施策について聞かせてください。

橋本様:福利厚生の一環として、提携するスクールの費用を補助しています。通常は20%引きなのですが、新卒の社員は会社が半額負担しています。内定者に案内し、任意で受講を希望される方に補助しています。

入社後、基礎的な部分は人事がレクチャーしますが、本配属後の教育は、各部署にお任せしています。外部から講師を呼んで勉強会を開いたり、セミナー情報を共有してチームで参加したりしています。会社で制度として「こうしなさい」というのはなく、チーム内で必要に応じて勉強していますね。

部署におまかせしている理由は、求められる知識や経験値、レベルが扱うサービスによって異なるというのもありますが、社員の自発性を育んでいきたいからです。会社が用意するからやる、ではどうしても受け身になってしまいますからね。

.現在御社で活躍している人はどんな特徴をお持ちですか?

橋本様:「コツコツと積み重ねられる人」です。具体的には、約束をきちんと守る、物事に誠実に向き合える人です。「がんばります」と口で言うのは簡単です。しかし言葉だけで終わってしまう人もいれば、そこにロードマップを引ける人もいます。いろいろなことに好奇心を持ち、興味があること、自分の目標、やるべきことをコツコツ実行している人が活躍しています。

あとは「素直な人」です。仕事をする上で「やり方が分からなかった」「やってみたけどだめだった」ということは、どうしてもあります。
「怒られるから、こう言っておこう」
「悪く思われたくないから、ごまかしておこう」
「面倒なので、後回しにしよう」
「報告をせず、適当にやっておこう」
ではなくて、自分に非があったときに謝れる、わからないときは「わからない」と素直に言える、わからないときに「教えてください」と言えるかどうかです。

全研本社の良いところは、新卒だけでなく役員や部長クラスも素直に教えを請い学びに貪欲なことです。役員クラスの人たちは、経験値や判断力、思考力を備えています。しかし役職が高い人ほど、謙虚さを忘れていません。そして社員たちも、その背中を見て成長しているのです。

私達の仕事は「売ったら終わり」ではありません。仕事を通じ、お客様と長期的にお付き合いすることも多いです。知ったかぶりをしない、トラブルになってからではなく、事前にきちんと相談する、それができる社員が、お客様の信頼を積み重ねて活躍しています。

.新入社員について、どんな風に育ってほしいですか?

橋本様:仕事に対して自発性を持ち、アグレッシブに取り組んでほしいです。新人だから遠慮したり、新人だからわからなくて当然と開き直ったりするのではなく、わからないなりに精一杯、目の前の課題に取り組むことで道がひらけます。

チャレンジした上での失敗は、悪いことではありません。全研本社では、失敗したことより、そこから何を学ぶかを重視しています。私は入社したばかりの頃に、大きな失敗をしました。しかしそこから挽回し、結果的にその年の新人賞を獲得しました。単純に成功したから良い、失敗したから悪いと評価するのではなく、そこから何を学んだか、どう成長したかという過程を大切にしている会社です。自分から動いていないのに「どうせ無駄」「わかってもらえない」と腐らず、ちゃんと暴れてほしいですね。

.御社が求める人材像をお聞かせください。

橋本様:欲を言えば学生時代に起業などを経験しており「将来は事業を担う側になりたい」と考える人です。全研本社では、さまざまな新規事業に参入できるチャンスがあるので、すぐに活躍できるはずです。

全研本社は、そんなアグレッシブな人しか受け入れていないのか、めちゃくちゃハードルが高いのかと言うと、そんなことはありません。就職活動を通じて、自分と真剣に向き合ってきた人であれば歓迎しています。自分が本当にやりたいことは何なのか。自分は何に興味があるのか。自分はどんな仕事をして、どんな大人になりたいのか。などを具体的にイメージできている人です。「死んだ目の大人になりたくない」とか、そういうのでもいいと思います。

「知っている会社でいいや」「どこでもいいや」「よくわからないけど面白そう」…きっかけは、それでもいいかもしれません。しかしそこで止まってしまうと「それ、うちの会社じゃなくてもいいよね」となってしまいます。

自分がどうありたいのかを自分自身に問いかけ、自分の未来に真剣になれる人を求めています。自分が思い描くなりたい大人のイメージがあって、それが実現できるかどうかという視点で、企業を見てほしいです。自分と真剣に向き合うことが、大人への第一歩だと思ってください。そして自分と向き合った結果「全研本社にマッチしました」となればすごく嬉しいです。

全研本社は、2021年に上場しました。そして上場したことにより、社会への貢献について、より注力していく責務が生まれたと考えています。私たちはこれからも上場企業でありながら、ベンチャーのようなフットワークの軽さを持ち続け、チャレンジをし続けていきます。ですから新しいことに対して、一緒にワクワクできる人に来ていただきたいですね。

.最後に、現在就活中の学生さんに一言お願いします。

橋本様:私は就職活動で失敗してしまったタイプです。学生時代は、理系大学で免疫の研究に打ち込んでいました。その結果、就職活動を始めたタイミングが4年の卒業研究終了後と、かなり出遅れてしまいました。そして私はあまり将来のことをよく考えず、たまたま受かった会社にそのまま入社してしまったのです。その結果ミスマッチが生じ、新卒で入社した会社を早期に離職してしまった、手痛い経験があります。その後はいったん大学で学んだことを生かして動物看護師になるなど、紆余曲折を経て全研本社に出会いました。

全研本社の新卒採用のコンセプトは「なんでもできる、なんにでもなれる」です。みなさんは、これまでさまざまなものから守られてきた学生から、守る立場、責任を負う立場に立つ社会人になります。就職活動の機会に、ぜひ「自分がどのような大人になりたいか」を真剣に考えてみてください。興味を持った会社の説明会にどんどん参加し、たくさん情報を集めてください。自分の考えだけで視野を狭め「私はこうだから」と、勝手に線引きをしないでほしいです。「社会に出た私」の可能性は、学生時代の経験だけでは図れません。自分の可能性を限定せず、なりたい未来像を追求し続けてください。

.インタビュアーのコメント

橋本様は、元々カスタマーサクセスの部署の立ち上げに関わるなど現場で活躍された後、「会社が好き」という想いを買われ、人事に異動したという経歴をお持ちです。彼女のコメントの端々から、会社への愛情が伝わってきました。全研本社が気になった方は、ぜひTwitterアカウントをチェックしてみてください。本日は貴重なお話をありがとうございました。(インタビューア:小松)

.会社概要

社名     全研本社株式会社(Zenken Corporation)
本社所在地  東京都新宿区西新宿6-18-1
ーーーーーーー住友不動産新宿セントラルパークタワー18・19階
創業     1975年(昭和50年)5月2日
設立     1978年(昭和53年)7月14日
【オフィシャル】
公式ブログ  http://www.zenken.co.jp/blog/
instagram  https://www.instagram.com/zenken.saiyou/
Twitter    https://twitter.com/zenken_recruit

プロフィール
総務人事部 人事広報課
橋本 歩惟
大学卒業後、独学で資格取得し動物看護士として勤務するも、やっぱり仕事にするなら動物よりも人と戯れたいという思いから、動物看護師という異業種から華麗に転身。
2012年4月入社、旧コンテンツマーケティング事業部(当時はプロモーションプランニング部)に配属し、現在のCSセクションの先駆けとなる顧客サポートを中心に担当する。その年末には新人賞を受賞。現在では採用活動、面接対応はもちろん、社内外のイベント企画、登壇、司会や企業PR活動、社員面談、社員研修の企画から対応まで幅広く担当している。
Twitter  https://twitter.com/Zhashi_0827