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INTERVIEW

江戸時代から変わらない味と伝統を守る@町田食品株式会社

今年で創業167年を迎える、江戸時代から続く老舗の豆腐メーカー・町田食品株式会社様。伝統を大切に守りながらも、時代のニーズを的確にとらえた商品開発を続けられる企業理念や人材育成に対する思いを、人事部の小松様に伺いました。

貴社の事業内容についてお聞かせください。

小松様:
弊社は1855年創業の豆腐メーカーで、江戸時代から変わらない味と伝統を守りながら、豆腐や油揚げ、生揚げ、がんもどきなどの豆腐製品や、大豆タンパク加工食品の開発・製造を行っています。グループ企業には「富士サンフード株式会社」があり、そこでは、弊社の販売部門が独立し、お客様のさまざまなニーズに即応した商品やサービスを提供しています。主な商品の提供先は、大手ショッピングセンターやコンビニなどです。皆さんの中にも「おぼろ豆腐」や「枝豆豆腐」などの弊社商品を目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

――私自身もおぼろ豆腐食べたことあります!

貴社の経営理念についてお聞かせください

小松様:
はい。弊社では「創業の精神を基本とする」ということを経営理念に掲げ、「安心・安全でおいしい商品を年間を通じて安定供給する」、「お客様に喜んでいただけるように提案し、サービスすることをモットーとする」、「時代の変革に遅れないように、変革を先取りし、積極的に行動する」、「スピード」という4本の柱を経営基本方針として、日々取り組んでいます。

また「創業の精神を基本とする」という基本方針のもと、水にも江戸時代からこだわり続けています。豆腐の材料は、大豆・水・凝固剤・消泡剤の4つだけなので、ごまかしが効きません。富士山からの銘水に恵まれた地の利を活かし、商品開発ができるというのも弊社の大きな強みのひとつです。

また、2012年に完成した大渕工場では自動化を積極的に取り入れ、1日に12万丁の豆腐を生産することで、商品の安定供給を可能にしています。

貴社の社員教育についてお聞かせください。

小松様:
入社後はまず3ヶ月から1年ほどかけて、豆腐がどのようにして作られているのかを学んでいただくために、全員に製造を経験していただきます。製造の工程を正しく理解していなければ、品質管理や商品開発部門への配属となっても、戦力となるのが中々難しいのではないかと思っています。

特に弊社の品質管理や商品開発部門は少数精鋭です。商品開発にいたっては現在2名で、営業の社員と協力してお客様の声などを吸い上げながら商品開発を行っています。そこへいきなり配属されたとしても、何がなんだか分からないですよね。そのため、まずは製造工程の現場を経験することが大切だと感じています。

製造現場では、基本的にはOJT研修 (※1)を行っています。ただし、一口に「現場」と言っても、豆腐や豆腐加工品などラインによってさまざまな種類があったり、季節によっても提供する商品が変わったりするため、全てを理解するにはかなり時間がかかると思います。

※1 OJT研修とは
「On The Job Training」の略で、後輩社員に、現場で実践的に仕事をしてもらいながら、その時の理解度や気持ちを随時把握しつつ、その場で指導を行う人材育成手法のこと

――製造で経験を積んだ後は、他の部署への移動もあるのでしょうか?

人それぞれですね。人事評価制度によって、一人一人最適な配置を心がけています。新入社員の中には、入社当初は商品開発など他部署を希望していたものの、実際に製造を経験してみて自分に合っていると感じ、製造部門でリーダーや課長、部長といったキャリアアップを目指す方もいました。

また、弊社では毎年1回、商品開発の社内コンペを行っています。部署を問わずにチャレンジすることができ、社長賞に選ばれると実際に商品化されるのです。前回は、入社5年の女性社員のアイデアが選ばれ、今年の秋冬に商品化されます。社長賞ということで金一封も贈られますが、なによりも自分の考えた商品が全国の店頭に並ぶということは、なかなかできない貴重な経験ではないでしょうか。

――従業員一人ひとりが活躍できる環境づくりを大切にされていて、素晴らしいです!

新入社員の方には、どのような人材に育ってほしいとお考えですか?

小松様:
やりがいを持って長く働いてほしいと思っています。今年の新卒は3名ですが、そのうちの2名は豆腐を作る仕事に携わりたいという思いで製造職の希望で入社いただきました。さらに、もう1名は弊社の商品のファンだったということで、私自身とても頼もしく感じています。

――今年の新卒の方もやりがいを持って長く働いてくれそうですね!

職場の雰囲気についてお聞かせください。

小松様:
製造部門については、20〜30代の社員が多いのですが、中には70代でバリバリ活躍している者もいます。基本的には少人数でライン構成がされてるため、仕事中は和気藹々と話しながら作業するという訳にはいきませんが、休憩中などは和やかな雰囲気です。

また、現在はコロナ禍で中々思うように実現しないのですが、以前は定期的にさまざまな社内イベントを企画していて、社員もそれを楽しみにしていたんですよ。コロナが落ち着いたらまた再開したいですね。

どのような人材を求めていますか?

小松様:
コツコツと頑張って働き続けることができる」ということが、まずは大前提としてあります。そのうえで、弊社は豆腐などの食品を扱う企業ですので、「味が分かる」ということも大切です。社内でも味覚試験のようなものを行なっていますが、特別な資格が必要という訳ではなく、「今日の豆腐はちょっと変だぞ」と敏感に気付くことができるかが重要なのではないかと思っています。味に敏感で、食べるということに興味がある方は、弊社で活躍していただけるのではないでしょうか。

また、製造技術を希望する方の場合は、機械に対する理解は不可欠になります。現在弊社では、ロボットを導入した自動化が進んでいるため、機械に強くないと大変かもしれません。

そして、物事を前向きに受け止めて頑張ることができる方や、リーダー的素養のある方には、ぜひ工場長として活躍していただきたいと思っています。弊社では人事評価を年2回行っているので、しっかりキャリアを重ねていくことができます。社員一人一人の得意を活かせるように、定期的に職場の配置転換も行っています。

今後の展望についてお聞かせください。

小松様:
中堅的な若い世代が活躍できる土台を作っていきたいと思っています。長年勤務してきた職人レベルの従業員が高齢に差し掛かってきているため、しっかりと世代交代の仕組みを作っていくことが大切だと感じているところです。単純なトップダウンではなく、年齢を問わずに活躍でき、誰もが意見を言いやすい風通しの良い職場にするために、今後もさらに注力していきたいと思います。

インタビュアーのコメント。

今回は、町田食品株式会社 小松様にお話を伺いました。
江戸時代から今日まで、伝統を大切に守りながらも、時代のニーズに沿った商品開発をし
続けている企業様は少ないのではないでしょうか。「創業の精神を基本とする」という
経営理念を今もなお体現なさっている姿に感銘を受けました。

特に毎年1回、商品開発の社内コンペに部署を問わずにチャレンジすることができる、
挑戦できる環境や自分の考えた商品が全国の店頭に並ぶかもしれない、
またとないチャンスが用意されている企業様は他にはない取り組みだと思います。

経営理念に共感した・商品開発など何か挑戦してみたいと考えられている学生様、ぜひ一度説明会に足を運んでみるのはいかがでしょうか?
小松様、今回はお忙しい中貴重なお話を誠にありがとうございました!

(インタビュアー:織田)

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会社概要

社名:町田食品株式会社
設立: 昭和44年8月29日
所在地: 【本社】〒419-0202 静岡県富士市久沢269-1
ホームページ:http://www.machida-shokuhin.co.jp/data.html