INTERVIEW
世界最先端の技術×日本のインフラを新しいステージへ@松菱金属工業株式会社
今回は、松菱金属工業株式会社の一ノ瀬様にお話をお伺いしました。
1947年の創業から75年、自動車や建設機械に用いる特殊鋼の2次加工、2.5次加工を通して日本のインフラを支え続けている松菱金属工業株式会社様。
そんな事業の魅力や新入社員への想いについて、余すことなくお届けいたします。
目次
貴社の経営理念についてお聞かせください
一ノ瀬様:
弊社では全社員が、【培った技術に新しい価値を】大切に日々の業務に取り組んでいます。
特殊鋼加工は、自動車のエンジンやミッション、ブレーキなどの自動車産業の根底を支える分野です。さらに弊社では、建設機械などの他産業にも展開を行なっており、まさに日本のインフラを足元から支えていると言えます。
そんな最先端の技術力を活かし、お客様のニーズに対応したアイデアとソリューションを提案していくことが弊社の目標であり、使命だと考えています。
貴社の事業内容についてお聞かせください
一ノ瀬様:
弊社は特殊鋼の二次加工をしている会社です。
取り扱っている製品は大きく3つに分かれています。
① 冷間圧造用鋼線
ボルトやナットなどに加工される鋼で、線材を金型に通して引き抜き、コイル状に巻き取ったものです。
② 磨棒鋼
自動車や建設機械、精密機械などの部品に加工される鋼で、みがき棒鋼とも呼ばれています。
③ 素形部品
上記2つの製品を様々な形状に加工してからお客様にお渡しする、冷間鍛造加工部品です。
このように、2次加工だけではなく、冷間鍛造加工まで幅広くカバーしているのが弊社の特徴の一つです。
貴社の強みをお聞かせください
一ノ瀬様:
特殊鋼の加工工程は、鋼素材を作る1次加工、最終部品になる前の加工を施す2次加工、部品に仕上げる3次加工、部品を使用して製品を作る4次加工という段階に分かれています。
この中で弊社は2次加工をメインとしながら、素形製品のような3次加工に近い「2.5次加工」まで対応できるのが強みであり、他社との差別化となるところです。またこれらを社内で一貫生産できる点も特徴の一つ。コスト面でも、納期面でも、お客様のニーズにより合ったものを提案することができます。
さらに2020年には、本社工場をリニューアル。最新鋭設備の導入や自動化を進め、現在の二次加工業界をリードしていると自負しています。
(下記写真は無人搬送機)
貴社の雰囲気を一言で表すならば、どんな言葉でしょうか?
一ノ瀬様:
「アットホーム」ですね。弊社は日本製鉄グループですが、元々は独立系の企業でした。そのため、当時の古き良きコミュニケーションが今でも続いており、良い意味で上下関係がほとんどありません。誰にでも相談しやすい雰囲気はあります。
また仕事に対して、自由度が高いのも魅力です。入社して数年ほど経験を積んでいただければ、自分で責任を持って仕事のやり方を決められる機会も増えていきます。
――若手でも任せてもらえる環境は嬉しいですね。
一ノ瀬様:
弊社は社員360名ほどの中規模な会社です。大企業のように大所帯ではない分、専門分野外の仕事を学ぶ機会も多く、やりがいは大きいと思います。やる気次第で役職などがなくてもプロジェクトを任せてもらいやすい環境です。
実は私の担当している採用も、3年間は1人で対応していました。大きな責任を伴う反面、求人媒体の選定やインターンシップの内容など自由なアプローチ方法を考えられる楽しさもありました。このように、何事にも意欲を持って取り組むことができると、仕事が属人化しやすく、あらゆる分野の知識を身に付けることができます。
新しいことにチャレンジするのが好きな方には、特に向いている環境なのではないかと思っています。
――上司との関係性についてお聞かせください。
一ノ瀬様:
距離は近く、関係は良好です。
私のデスクがある本社フロアには、同じ空間に他役員や社長もいて、声を掛けたり掛けられたりということは当たり前のようにあります。所属や学歴に関係なく、誰にでも平等に接してくださるので、相談はしやすいです。こういったフラットな環境が、社員の定着率の高さにつながっているのではないかと感じています。
年数回行っているレクリエーションも、そんな関係性を築く大切な行事です。現在はコロナで思うようにできず残念ですが、例年BBQや花見など、役職関係なく和気藹々と楽しんでいます。
――その他、貴社ならではの取り組みをお聞かせください。
一ノ瀬様:
レクリエーションを企画する社内団体を設けています。
社員の皆さんが毎月積み立てている予算で様々なイベントを企画し、誰もが働きやすい雰囲気づくりに貢献しています。
その他に、希望すればサークルをつくることもできます。今年だとフィッシング部が新しく立ち上がりました。現在は野球やサッカー、フットサルも活動中です。部署や年代もバラバラなメンバーが、同じ趣味を通して交流を深める機会になっています。
入社後の取り組みについてお聞かせください
一ノ瀬様:
入社から1ヶ月間は、ビジネスマナーや弊社の基礎知識を学ぶ座学、現場実習などを行なっていただきます。その後は配属先にてOJTで業務を覚えていきます。先輩にすぐ相談できる雰囲気はありますので、安心して学んでいってください。今後はOJTだけではなく、キャリアアップ研修なども行っていく予定です。広い視野を持って業務に取り組んでもらえるよう、様々な学びの場を設けていきたいと考えています。
現在はコロナで中断していますが、年1回、入社3年目までの社員対象に宿泊研修も行なっていました。自動車メーカーなどへの工場見学や食事会を通して、社歴の近い社員同士で横のつながりを深めていく機会としています。様々な部署が関わって一つの仕事を進めていく上で、この関係づくりは重要です。今後の再開は未定ですが、いつか復活させたいと思っています。
新入社員に、将来どんな人に育ってほしいかお聞かせください
一ノ瀬様:
何事も「好奇心」を持ってもらいたいです。自分の専門分野外への関心を高めてあらゆる分野に興味を持ってもらえると嬉しいです。自分の取り組んだ作業がどういう過程を経て、最終的にどうなるのかを突き詰めていくと、仕事はもっと面白くなります。
これから弊社を引っ張ってもらう世代として、幅広い知見を持って、どんどん新しいことにチャレンジしていってください。
――そのために現場で経験してほしいことはありますか?
一ノ瀬様:
余計かもしれない、と思うことでもとにかく手を出してみてください。例えば製造なら、当たり前になっているルーティン作業の効率化についてアイデアを出してみるとか。事務なら、既存製品の新たな展開を考えてみるのも良いですね。今自分が持っている仕事を淡々とこなしていくよりも、その本質を理解し、さらに深めていってほしいと思います。
最近では、あらゆる作業の自動化が進んできていますが、働く人はロボットのようになってほしくないです。考えることをやめず、自ら仕事を面白くしていきましょう。
求める人物像をお聞かせください
一ノ瀬様:
何事にも意欲的で、ユニークな視点を持った方は向いていると思います。
ただ松菱金属工業らしい方だけではなく、あらゆる個性を持った方に入社していただきたいと考えているため、学部などにもこだわらず「多様性のある採用」を心掛けています。
――多様性を求める理由をお聞かせください。
一ノ瀬様:
例えば、地元志向の方ばかりだと、“地元愛”という狭い視野で物事を考えてしまうかもしれません。偏った思考を防ぐために、あらゆる地域や学部の方を採用したいと考えています。それぞれの知識や考えが合わさって、新たなアイデアが生まれてくると期待しています。
――実際に貴社ではどのような方が活躍されていますか?
一ノ瀬様:
「コミュニケーション力」の高い方は多いです。現場でも事務でも、必須スキルだと思っています。事務の立場なら、製造指示を出すとき、残業をお願いするとき、様々な場面で現場との円滑なコミュニケーションが求められます。そんなときに信頼関係があるかないかで状況は大きく変わります。だからこそ自分の仕事だけにとどまらず、あらゆる分野に興味を持つことは大切で、そんな方は幅広く活躍していただいています。
就活中の学生さんに一言お願いします
一ノ瀬様:
対面での説明会やインターンシップの開催が難しい時代ですが、できる限り、現場に足を運んでもらいたいなと思います。会社や働く人の雰囲気、取り扱っている製品の良さなどは、オンラインでは伝わりにくいものです。実際の現場を見て、製品を触って、担当者と話をして、じっくりと体感してみてください。
一生働くかもしれないからこそ、自分の目で見極められる機会があるならば、積極的に参加してみることをお勧めします。ぜひ弊社にもお越しください。お待ちしています。
インタビュアーのコメント
今回は松菱金属工業株式会社の一ノ瀬様にお話を伺いました。
世界最先端の特殊鋼加工設備や技術を活かして、日本のインフラを根底から支えている松菱金属工業株式会社様。二次加工業界をリードするカリスマ的存在でありながら、コミュニケーションを大切にしたアットホームな雰囲気も持ち合わせており、そのバランスの良さは魅力的だと感じました。またやる気次第で、社歴が浅くても様々な仕事を任せてもらえるのは、上昇志向のある方にも最適な環境だと言えます。
「最先端の技術を学びたい」「あらゆる分野で経験を積みたい」「新しいことにチャレンジしたい」「温かい環境でのびのびと働きたい」という方は、ぜひ選考に進まれてみてはいかがでしょうか。
一ノ瀬様、本日は貴重なお話をありがとうございました。
(インタビュアー:織田)
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会社概要
社名:松菱金属工業株式会社
設立:昭和22年 8月 5日
所在地:〒357-0069 埼玉県飯能市茜台2-6
ホームページ:https://www.matsubishi-kinzoku.co.jp/
担当者プロフィール
▼一ノ瀬 優斗(2009年4月入社)
所属:総務部 総務グループ
役職:マネージャー新入社員研修を得て生産管理部門に配属。生産計画や工程管理業務に2年従事。
その後、2011年より総務部門に異動。全社の採用活動を担当。現在は、人事に加えて給与計算・安全衛生・労使関係等の労務にも携わっています。
新たな採用手法の開拓や会社の制度改定に力を入れいています。