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INTERVIEW

ファルメディコ株式会社(ハザマ薬局)

#「薬」で地域に貢献!常にチャレンジし続ける薬局

今回は、ファルメディコ株式会社(ハザマ薬局)の森家様、吉田様にお話を伺いました。薬局といえば、薬剤師の資格を取得した人が働く職場というイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし同社では薬剤師と、非薬剤師の「薬局パートナー」がともに活躍し、地域医療に貢献しています。教育体制や医療への熱い想いなど、森家様と吉田様のお二人に余すところなく伺いました。

御社の経営理念についてお聞かせください。

森家様:
「新しい医療環境の創造」です。さまざまな取り組みを通じて、よりよい医療環境を創っていきたいという想いが込められています。

――経営理念の背景をお聞かせください。
森家様:

当社の代表である狭間研至は、薬局の社長であり医師でもあるという、異色の経歴の持ち主です。社長がハザマ薬局を継いだのは2003年、ちょうど薬学部のカリキュラムが、4年制から6年制になると言われていた頃でした。(編集部注:薬学部は2006年より4年制から6年制に延長された)医薬分業が進む中、社長は薬剤師がより専門性を活かして仕事をするにはどうすればよいかと考えていました。そしてたどり着いたのが在宅医療だったのです。
社長が医師として施設を訪問し、患者さんを診察していたとき、「この場に薬剤師がいればもっと患者さんをよくできるんじゃないか」と思うことが、しばしばありました。一般的には薬に関して、医師よりも薬剤師の方が詳しく、また「この症状はこの薬の副作用から来てるんじゃないか」や「この薬は砕いてもよいかどうか」など、薬剤師だからこそわかることがたくさんあるからです。そこで、薬剤師を訪問診療に同行させたのが、当社の在宅医療の始まりです。今でこそ、在宅医療をやっている薬局は多いですが、うちが始めた当時は全然なく、かなり異端だったと聞いてます。

――他に「新しい医療環境の創造」について、具体的な取り組みはありますか?
森家様:
「薬局パートナー制度」があります。これは薬剤師だけでなく、非薬剤師のスタッフを活用していくための制度です。薬学的専門知識を必要としない業務を非薬剤師にシフトすることで、薬剤師の負荷を減らせます。タスクシフトすることによってできた時間を、患者さんに会いに行く時間、患者さんのことを考える時間に充てています。つまり、薬剤師には「薬剤師にしかできない業務」に専念してもらっています。こちらも当社が先進的に始めた取り組みです。他にはIT化が挙げられます。現在は分社化していますが、当社はもともと薬局とシステム会社が一緒になってできた会社です。社内のSEと協力し、現場が仕事しやすくなるようなシステムをどんどん開発しています。

御社の事業内容についてお聞かせください。

森家様:
事業内容は大きく3つあります。

1. 調剤・薬局運営
2. 施設・在宅訪問
3. OTC医薬品の販売

調剤・薬局運営は、処方箋をもとに薬を渡す、一般的な調剤薬局の事業です。
施設・在宅訪問では、個人の自宅や施設に薬剤師が訪問して、患者さんの薬を管理します。
OTC医薬品は、薬局などで薬剤師や医療品登録販売者(登録販売者)のアドバイスを受け、自分の判断で購入できるものです。現在は特にこのOTC医薬品の販売に力を入れています。

――特にOTC医薬品の販売に注力しているのはなぜですか?
森家様:
OTC医薬品は、薬剤師でなくても、登録販売者の資格があれば取り扱えるからです。ですから当社では、登録販売者向けの実践的な研修や勉強会を積極的に開催しています。

入社後の教育内容についてお聞かせください。
吉田様:
まず1週間、接客のマナーや薬の基本的な知識などを座学で身に付けてもらいます。以前は本社に集まってもらっていましたが、現在はコロナの影響もあり、自宅からオンラインで受講してもらっています。その後は仮配属という形で、約3か月間、店舗でOJTを実施します。各店舗の教育担当者からの指示のもと、先輩スタッフがマンツーマンで指導します。並行して、1週間に1度くらいのペースで集合研修も実施しています。
例えば、卸から納品された薬を、棚の決められた場所に収めたり、薬剤師の指示を受けて薬を棚から取り出したり、機械を使って一包化したりする作業を学びます。一包化とは、高齢者など、自分で薬を管理するのが難しい方向けに、数種類の薬を1つにまとめることです。
これらは、薬学的な知識がなくてもできる作業です。ただし、薬を間違えれば命にかかわります。患者さんが口にするものですから、新人だからといって、間違った作業はできません。ですから、入社後は、OJTを通じて責任感を学んでいただきます。「責任をもって、薬を丁寧に扱う」という気持ちが、成長へとつながるのです。

――スタッフが責任感を醸成するための取り組みについてお聞かせください。
吉田様:
調剤事務はミスが許されない仕事ですが、どうしても人間はミスをしますよね。そこで、間違いをお互いに指摘しあえる雰囲気をつくるよう心がけています。もちろん、新人が先輩のミスを指摘しづらいというのはありますよね。しかし、ミスを指摘するのに、先輩・後輩や役職の有無は関係ありません。なぜなら、もっとも大切なのは患者さんだからです。

 

――研修が終わってからのキャリアアップについてもお聞かせください。
吉田様:
当社には独自の役職制度があります。入社後3か月間は、JP(ジュニア・パートナー)として勤務していただきます。そして研修終了後、P1に昇格します。PはパートナーのPです。P1として研鑽を積むとP2に昇格し、業務のリーダーとして活動します。登録販売者の資格を取得し、OTC医薬品を売れるようになった後、さらに販売につながりやすい陳列を考えたり、社内のパートナーをまとめたりできるレベルになると、P3に昇格します。そして複数の店舗をとりまとめたり、店舗の方向性(売上目標や人員配置など)を決めたりする立場になると、マネージャーとなります。このように、やる気さえあれば、段階的にどんどん成長できる仕組みが、当社にはございます。

御社の社風について教えてください

吉田様:
平均年齢が若く、フレッシュな会社です。薬局が大阪・兵庫に9店舗あるのですが、どの店舗も明るい雰囲気です。また当社では、薬剤師と薬局パートナーがペアとなって、1つまたは2つの施設を担当します。異なる職種の人達が、「患者さんに正しくお薬を渡す」という責任感のもと、言いたいことを言い合える、職種の垣根を超えてコミュニケーションしやすい環境です。

――コミュニケーションにおいて気をつけていることがあればお聞かせください。
吉田様:
表情や振る舞いを、明るく、柔らかくすることです。私はマネージャーですが、私が暗い表情だったり、怒っているような表情だったりすると、声をかけづらいですよね。特に新入社員は、私のことをよく知らないので尚更です。「相談したいことがあるけど、機嫌が悪そうだから辞めておこう」となってしまうのは、非常にもったいない話ですよね。一人の社会人として、常日頃から「見られている」という意識を持つことを、非常に大切にしています。また、部下にもそう伝えているつもりです。
森家様:
店舗を見ていて良いなと感じるのが、役職者を「マネージャー」のような役職名ではなく、「さん付け」で呼んでいることです。例えば吉田さんの場合は、同じ店舗に同じ苗字のスタッフがいることもあり「晋さん」と慕われています。「この人はマネージャーだから」という壁がなく、各店舗でボーダーレスな雰囲気づくりをしてくれている成果だと感じています。

――将来、新入社員にはどのように育ってほしいですか?
吉田様:
当社は若手の社員が多く、まだまだ新しい会社です。薬局も、2023年現在、9店舗しかありません。システム面も含め、まだ店舗でオペレーションが統一されていない部分もあります。ですから、若手社員にも先頭に立ってもらって、どんどん新しいことにチャレンジしてほしいです。
当社にはまだまだマネージャーが3名しかいません。また、マネージャーやP3の人間は、全て中途採用の人間です。新卒採用を始めてから数年ということもあり、P2を超える人材がまだ出てきていない状況です。ですからぜひ新入社員の方にはリーダーとして、どんどん上を目指してほしいです。まだまだ小さい会社なので、どんどん大きくしてほしいですね。

求める人材像についてお聞かせください。

吉田様:
やはり、何にでもチャレンジする人ですね。当社の社長は、前向きなチャレンジの結果であれば失敗しても怒りません。「とりあえずやってみよう。成功したら御の字だし、失敗したらまた考えれば良い」と言います。結構フランクな人なのです。失敗を恐れず、アグレッシブにチャレンジできる人、そして失敗してもそれで終わりではなくて、どうすれば次はうまくいくのかと、思考をめぐらせられる人を求めています。

森家様:
説明会などで学生に向けて話している「求める人物像」は、以下の3つです。
1.明るく素直な人
2.新しいことにチャレンジできる人
3.これからの医療を担っていく責任感がある人
薬局パートナーは事務職ではあるのですが、患者さんや介護施設のスタッフの方など、人と話すことが多い職種です。ですから明るい方が良いですね。それにアドバイスを聞いて吸収できる、素直さも大切です。当社のミッションである「新しい医療価値の創造」に一緒にチャレンジしてくれる人、そして医療の資格をまだ持っていなくても、これからの医療を担う一人、立派な「医療人」なのだという自覚を持っている人を求めています。

――働きやすさのための取り組みがあればお聞かせください。
森家様:
当社は必要のない残業はしない社風です。休みはシフト制なので、「この日は休みたい」「この日は早番が良い」という希望も通りますし、有給休暇も「どんどん取得してください」と推奨しています。有給休暇の取得率は9割近くありますし、平均残業時間も10時間以下です。午前半休・午後半休も取得できます。

――御社で活躍している人の共通項は、どのようなものがありますか?
森家様:
「社会貢献したい人」です。思いやりがあって、人のために何かをしたいと考えている人が、当社には集まっています。だからこそ、店頭で薬を販売する場合でも「こういうレイアウトにしたら、見やすいかな」「こうすれば通りやすいかな」など、患者さんの目線に立って考えられるのだと考えています。

吉田様:
実際に自社で活躍しているP2やP3の人間は、社内委員会で改善活動をするなど、チャレンジングな人が多いですね。また、コミュニケーション能力も優れています。常日頃から人と話して、現状を把握して、どうすればよいかを考えられる人が、上に立てるのだろうと思います。

最後に就活中の学生に向けて、一言ずつお願いします。

森家様:
コロナ禍になり、医療に関心を持つ人が増えたと感じています。しかし薬局で働くことのイメージを最初から持っている人は、あまり多くありません。薬局パートナーというのは事務職ではありますが、薬局を飛び出し、施設に車で向かうなど、かなりアクティブな職種です。事務職希望だけど接客もしたいとか、地域の医療に貢献したいと考えている人には、すごく向いている仕事です。ぜひ一緒に新しい医療を創っていきましょう。

吉田様:
学生の皆さんの中には、コロナ禍の医療業界に関するニュースで見聞きして「大変そうだな」と感じた方も多いと思います。実際、現場はかなり大変で、常に感染のリスクと背中合わせでした。だからからといって、患者さんの対応をしないわけにはいきませんよね。「1日も早く、患者さんに良くなってほしい」という想いが、私たちを動かしています。人の健康に少しでも貢献したいという想いがあるなら、ぜひうちの会社をみて、判断していただければと思います。

森家様:
弊社では新卒向けのインターンシップを実施しています。(調剤事務職向け/薬剤師職向け)対面インターンシップと、オンラインインターンシップがありますので、少しでも当社に興味をもっていただけた方は、ぜひ参加していただけると嬉しいです。

インタビュアーのコメント

今回は、ファルメディコ株式会社(ハザマ薬局)の森家様、吉田様にお話を伺いました。登録販売者は決して簡単な資格ではありませんが、社員が資格を取得し、キャリアップするためのバックアップ体制がきちんと整っていると感じました。またプライベートと両立できる、働きやすい職場であるという印象を持ちました。医療を通じて社会に貢献したいと考えている方は、ぜひインターンシップに参加してはいかがでしょうか。

森家様、吉田様、貴重なお話をありがとうございました。

 

応募はこちらから!

◆公式採用サイト
https://hazama-web.co.jp/recruit_info/newgraduate/
◆マイナビ
https://job.mynavi.jp/25/pc/search/corp79978/outline.html
◆インターンシップページ
https://job.mynavi.jp/25/pc/search/corp79978/is.html
◆Twitter 【ファルメディコ株式会社(ハザマ薬局)採用担当】
https://twitter.com/hazama_pharmacy 【@hazama_pharmacy】

会社概要

会社名:ファルメディコ株式会社
本社住所:大阪市北区天神橋1-9-5 アドバンス天神橋2F・3F
代表取締役:代表取締役社長 狹間研至
設立:1976年
HP:https://pharmedico.com/

担当者プロフィール

◆吉田 晋也(薬局事業部 新千里西町店 店舗運営マネージャー/新卒採用チーム)

2015年   中途入社。門真店に配属。薬局パートナーとして外来業務、施設業務に従事。

2016年 P2昇格。これまでの業務に加え、店舗の業務リーダーとして活動。

2018年 新規オープンの伊丹店へ異動。オープニングスタッフとして様々な準備を経験。

2019年 登録販売者資格を取得。また、これまでの経験を活かして新卒の採用チームに所属し、薬局パートナー業務内容の説明や様々な企画に関わる。

2020年 P3昇格と同時に新千里西町店へ異動

2021年 店舗運営マネージャーに昇格。店舗の売上管理や薬局パートナーの人事管理、患者様や地域の住民に向けてのイベント企画・運営等に携わっている。

◆森家 愛(管理事業部 総務課 採用担当)

2016年 中途入社。総務課として入社し、社長のスケジュール管理・講演会対応に従事。採用関係の補助業務にも携わる。

2017年 入社2年目より本格的に採用担当に就き、新卒採用・中途採用に携わる。

2018年 社内の業務担当変更により、新卒採用担当となり、新卒採用をメインに業務に取り組む。現在に至る。

採用業務では、課題の掘り起こし(前年の反省)、対策の検討・実施を繰り返し、毎年ブラッシュアップを続けている。近年では、SNSの運用など新しいことへ積極的にチャレンジしている。

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