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INTERVIEW

あたらしい可能性を引き出せ@株式会社尾賀亀

今回は、株式会社尾賀亀の代表取締役社長である尾賀健太朗様、そして人事担当の礒田紗知様にお話を伺いました。
安政3年創業。長い歴史の中、時代に合わせて様々な事業を展開されてきました。そんな尾賀亀様の6代目社長が語る会社の魅力をお伝えします!

貴社の事業内容についてお聞かせください

尾賀社長:
弊社では、エネルギー関連事業と食品事業、2つの軸のもとで事業を展開しています。

エネルギー関連事業では現在、石油製品の販売を行っています。中でも、ガソリンスタンド事業が弊社の中核を担っています。ガソリンスタンド事業は小売りですが、法人への卸売も行っております。商社でもあり、小売りでもあることが弊社の強みであり、特徴です。

食品事業については現在、砂糖や小麦粉、塩、水あめなどの食品原料の卸売を滋賀県内の和菓子屋や洋菓子屋に行っています。その他にも、災害時に必要な非常食の販売なども行っています。

それぞれの事業を始めたきっかけは?

尾賀社長:
弊社は、安政3年(1856年)に、なたね油の商売をきっかけに創業しました。これが、現在のエネルギー関連事業の原点です。
 
灯として、なたね油の商売は大いに繁栄していました。1895年、時代の流れによって、石油ランプが主流となったため、石油製品の商売へと転換。

その後、自動車が普及したことを契機に、現在の弊社のメイン事業となるほど、大きく発展しました。
そして、既存の石油事業で資本力を得たこともあり、1910年当時資本力がないと参入が難しいと言われていた食品事業へと手を伸ばしました。そして、三菱商事・三井物産指導のもと、有力メーカーの特約販売店として着々と信用を築き上げ、食品事業を大きく拡大していきました。

このように弊社では、時代の流れに柔軟に対応し、事業に挑んでまいりました。

入社後の社内教育についてお聞かせください

尾賀社長:
入社後、まずは本社で2週間程じっくりと新入社員研修を行います。 この新入社員研修では、弊社が大切にしている考え方や事業内容、社会人としてのマナー、現場で のトレーニングを通じて、基礎知識・技術について学んでいただきます。

この研修の後に 、個人の適性をふまえて配属先が決まります。実際にスタンドに立ち、お客様と直接関わり、実務をこなしながら仕事を覚えていただきます。給油などの対応はもちろん、お客様の困りごと解消に向けたご提案や物販など、カーライフをより充実にしていただくためのサービスを提供していただきます。 また現場では、基本的に先輩社員によるOJTを行っています。

また、入社から半年後、それぞれが今感じていることを相談し合う機会として、フォローアップ研修を設けております。

その他にも、WEB研修も導入しています。役職に応じて推奨されているプログラムを、基本的には受講していただいていますが、業務に活かすために、自身が学びたいプログラムについても積極的に受講できるような環境も整えています。


社長と社員との食事会『社長メシ』というものがあると聞きましたが、始めたきっかけは?

尾賀社長:
社員の皆さんとコミュニケーションをとるための一環として、私が社長に就任した2年前から始めました。業務上あまり話すことのできない社員とも直接コミュニケーションをとる機会をつくりたいと思ったことがきっかけです。月に一度、部署や役職、雇用形態など関係なく、1回4~5名程度で全員との食事会を開いています。

若手社員がベテラン社員と交流できる貴重な場でもあるので、私が中心となって話をするのではなく、社員の皆がざっくばらんに話をできる場づくりを心がけています。プライベートな話ばかりなので、部署が違う社員同士の距離も、この場で一気に縮まっていますね。

現在は、コロナ感染拡大防止のため、一時中止していますが、コロナが落ち着いたらまた再開したいです。

過去に教育で失敗されたことはありますか?

尾賀社長:
中堅層の社員への成長機会を提供できていなかったことが、過去の失敗だったなと感じています。

会社として「社員が成長できる機会を提供すること」を使命としています。たしかに、これまで若手社員に対しては、研修制度など成長機会を提供できていましたが、中堅層にはあまり目を向けられていませんでした。実際、社内アンケートでもそのような意見が多数見受けられました。このような背景もあり、中堅層の社員が積極的に成長できる機会を与えられる環境づくりをはじめました。

また、私自身の失敗としては、トップダウンで役職者を飛び越えて、直接現場社員に細かい指示を出してしまっていたことが挙げられます。もちろん、スピード感があるのというのは良い点でしたが、管理職としての役割を機能させられていなかったことが、会社としての問題でした。そこで現在は、今一度上司と部下との関係を明確にすることで、組織としてのピラミッドを立て直し、それぞれの役割をしっかり担えるような組織づくりを行っています。

 

今後の会社の展望についてお聞かせください

尾賀社長:
近年では、SDGsの推奨や脱炭素社会へと、世の中がスピード感を持って変化を遂げようとしています。

現在、弊社は石油製品の販売事業を主軸として成り立っていますが、近い将来この事業が成り立たなくなる可能性もあります。将来に備えて、既存のエネルギー関連事業、食品事業を成長させるとともに、新規事業をスタートして土台を固め、社内に3つの柱をつくりたいと考えております。新規事業も飛躍的に成長させ、 弊社の今後20年、30年後を担う事業の柱を創っていきたいと思っています。

その中で、何より大切にしたいのは「働く社員の皆さんが、弊社の考えに共感し、仕事にやりがいや楽しさを感じていただくこと」です。そのような会社を実現していきます。

会社の利益を考えることは、社員の生活や雇用を守る上でもちろん重要です。しかし、事業は稼ぐための1つの手段でしかありません。 働く理由・目的も人それぞれです。会社としての理念や方針はもちろんありますが、その中で個人が「どのように働くか」「何を実現したいか」「何のために働くか」それぞれの働く価値をみつけてほしいと考えています。それは仕事をする中でみつかることもあると思います。 自身が「働く」に求めることが尾賀亀で叶う・みつかる、そんな会社にしていきたいと考えております。

尾賀社長、礒田様目線で会社の雰囲気や強みを一言で表すと?

尾賀社長:
ゆったり』ですね。
会社や上司から指示された業務だけを行うのではなく、自分で考えて、工夫して、その先に成果を出せることが、何より仕事のやりがいにもつながってくると思っています。会社として、そのような気持ちを大切にしていきたいと思っています。社員の皆さんがゆったりのびのびと、自身のやりたいことをやれていると、私としてはとても嬉しいです。

礒田様:
伸び伸び活躍できる』です。
自身の考えを尊重しながら仕事ができる環境だと感じています。やりたいことも提案・挑戦できますし、何かに縛られているという感覚もなく、伸び伸びと仕事ができています。社員一人ひとりの良さがチームに還元され、味のあるチームプレーができていると思います。

尾賀社長が仕事をする上での信条、大切にしていることは?

尾賀社長:
続けること』です。 何事も継続することに価値があると思っています。

時代の流行に乗って、一時的に利益は上がるものの、ブームが去るのと同時に衰退してしまう。そのようなビジネスモデルよりも、継続してサービスを届け、成果を出し続けられることこそが、本当に素晴らしいことなのではないかと思っています。また弊社では、人事評価でもそのような点を重要視しています。

どのような人材を求めていますか?

尾賀社長:
弊社で活躍している若手社員の特徴ともリンクしていますが、「接客や販売が好き」「車が好き」など、それぞれの「好きなことや、やりたいこと」と「会社でできること」が、ある程度マッチしている方にぜひ来ていただきたいです!

接客・販売をするうえで大事なことは、どんな商材であろうと変わりません。お客様のことを知り、求めているものを把握することで、適切なタイミングで、適切な知識を引き出しから出せるようになっていただきたいです。

弊社の場合、ガソリンスタンドにガソリンを入れるためにいらっしゃったお客様に、目的以外の商品を販売していただくこともあります。お客様自身が必要だと思っていないものを購入していただくのって正直難しいですよね。だからこそお客様のニーズを知ることや、話を引き出すための関係性が大切になってくるんです。ニーズがないところから商品を購入していただけるスキルが身に就くので、販売力を磨くための良い経験になると思います。

また、弊社は 年功序列ではないので、チャレンジしたい人や、成果を出した人を積極的に引き上げています。若い内から所長を任せることもありますし、プロジェクトリーダーとなっていただくこともあります。そんな環境をお探しの方でしたらピッタリだと思います。

礒田様: 
就職活動をしていて、「やりたいことがまだ見つかっていない」「こういうことが好きだけど、自分にできるかな」「不安だな」などと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。仕事をする中で「やりたいこと」がみつかることもあると考えています。私自身がそうでした。 人柄重視で採用をしているので、まだ明確に自分がしたいことが見つかっていない方でも大丈夫です。尾賀亀で「やりがい」や「価値」に出会っていただきたいと考えております。

学生の皆様へメッセージをお願いします

尾賀社長:
就職活動では、必ず色んな企業を見ていただきたいです。 初めて勤める1社目の会社 は、私自身すごく大事だと思っています。後悔だけはないように。会社選び、そして自分自身を見つめなおすことに沢山時間を使って、最終的に「この道を選んでよかった!」と思えるような選択をしていただきたいです

その中で、ご自身に本当に合う会社が弊社であれば嬉しいです。万全のサポート体制で皆さんをお迎えします!

インタビュアーのコメント

今回は、株式会社尾賀亀の代表取締役社長である尾賀健太朗様、そして人事担当の礒田紗知様にお話を伺いました。
創業166年の歴史ある老舗企業でありながら、まさにこれから大きな転換期を迎えられる尾賀亀様。このような貴重な時期に携わることのできる機会は、なかなかないのではないでしょうか。今後のさらなる躍進が楽しみです!
また今回お話を伺って、尾賀社長や礒田様が、従業員の皆様一人ひとりに寄り添い、それぞれの自己実現を心から応援されているのだなと感じると共に、働かれている方々を羨ましく思いました。
尾賀社長、礒田様。今回はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました!

(インタビュアー:北本)

 

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会社概要

社名: 株式会社尾賀亀
創業:安政3年(1856年)
設立:1953年5月8日
所在地:滋賀県近江八幡市出町293
ホームページ:https://ogakame.jp/

代表プロフィール

尾賀健太朗
1984年生まれ38歳。 2006年同志社大学卒業。尾賀亀本社がある近江八幡市で生まれ育ち、
幼少期はサッカーに明け暮れる。大学卒業後はIT系ベンチャー企業に就職。何でも屋として貴重な経験を沢山積む。
祖父の他界を機に、稼業継承を決意し、2011年4月尾賀亀に入社。
2019年7月、6代目社長に就任。「いい会社をつくる」というミッション実現に向けて奮闘中。
週末に子供(三児のパパ)と遊ぶのが自分にとって幸せな時間だが、体力低下がネックに…。

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