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INTERVIEW

株式会社リゲッタ

#仲間と共に“楽しく歩く人をふやす”靴メーカー

今回は株式会社リゲッタの德重様にお話しをお伺いしました。大阪市生野区で『楽しく歩く人をふやす』という理念のもと、シューズやサンダルなどの履物を中心の企画から製造、販売まで、一貫して行っている会社です。スタッフ一人一人がお客様を考えて挑戦的に取り組まれている社風やユニークな新入社員の育成方法を余すところなくお伺いしました。

 

貴社の業務内容についてお聞かせください

德重様:
リゲッタは「靴」中心としたものづくりをしている会社です。製品の企画から製造、販売まで一貫して行っています。リゲッタがある大阪市生野区は、決して大きな町ではありませんが「ものづくりのまち」と呼ばれ、特に靴に関しては日本の4大生産地の1つに数えられています。ただデザインが良いだけの靴、トレンドを取り入れただけの靴ではなく、歩きやすく、疲れにくく、履きやすい靴を作っている会社です。


━━業務内容における貴社の特徴を教えてください
德重様:
リゲッタは靴のメーカーであり、製品のすべてが自分たちの会社で作っているもの、自分たちの仲間が想いを込めて作っているものという点が特徴です。自分自身、前職でセレクトショップなどを経験しましたが、セレクトのような会社には各社のさまざまな商品を扱える面白さがあります。ただメーカーは商品ひとつひとつに込められた想いを感じ取り、理解して取り扱うことができます。
当社にはデザインチームがあり、出来上がったデザインを元に、生産管理の部署が職人さんたちと一緒に靴を製作します。生野区には数百名の靴職人がいらっしゃり、工程ごとに手から手へ、バトンリレーでつないでいくような形で靴がつくられます。そうして製作されたものを倉庫で管理・配送し、営業や販売の部署がお客様に届けるという一連の流れがあります。リゲッタが掲げる理念を伝えるという、責任感やプライドを持って仕事できるのが、他社にはない醍醐味です。

貴社の理念についてお聞かせください

德重様:
当社の理念は「楽しく歩く人をふやす」です。私たちの靴を履いていただき、楽しく歩いてほしい、そのような方が増えてほしいと願っています。そして皆さまがリゲッタに触れることが、人生を楽しむきっかけにしてほしい、私たちがこのきっかけを作れれば幸いだという意味を込めています。経営理念は、その会社の創業者や社長が決めるケースが多いかと思いますが、当社の場合は「会社のみんなで作った理念」というのが大きな特徴です。

 

━━それは珍しいですね。ぜひ詳細をお聞かせください
德重様:

当社では経営理念をつくるにあたり、約100名のスタッフ一人ひとりに対し、インタビューを実施しました。

・リゲッタをどのような会社にしていきたいか?
・リゲッタでどのように成長していきたいか?

このような内容を、正社員だけではなく、パート、アルバイトも含めた全員にインタビューしたのです。
そして、そこで集めたエッセンスをギュッと凝縮して、一つの文言にしました。その後さらに「こういった内容にしようと思うが、どう思うか」とスタッフへのインタビューを重ね、エッセンスを凝縮するサイクルをグルグルと回し、「楽しく歩く人をふやす」という当社の理念、原則、マニフェストが出来上がったのです。

━━原則とマニフェストについてもお聞かせください
德重様:

理念は我々の想いを凝縮したものですが、やはりそれだけではなかなか想いのすべてを伝えきれません。そこで理念を補足するために生まれたのが原則とマニフェストです。マニュフェストは、私たちの「リゲッタに出会って楽しく歩けるようになってほしい」という想いを文章にしました。理念の翻訳のようなものです。
また原則は「リゲッタはこういうことを守っていきます」「リゲッタではこういうことはしません」というのをステークホルダーの皆さんに向けて公約として掲げています。それぞれWebサイトに掲載しておりますのでぜひお読みいただけると嬉しいです。

マニフェスト:https://www.regeta.co.jp/about/manifesto.html

 原 則  :https://www.regeta.co.jp/about/principle.html

貴社の社風についてお聞かせください

德重様:
当社は個人の裁量・自由度が高いのが特徴です。私服での勤務ですし、髪型も自由です。副社長は最近までドレッドヘアだったんですよ。また、フラットな会社であるのも特徴です。もちろん代表、取締役、リーダー、社員、パート・アルバイトという枠組みは存在します。しかし代表の意見がトップダウンで下りてきて、その指示・命令を遂行するヒエラルキー型ではなく「ホラクラシー型」(自律したグループに権限を持たせ、能動的に活動する組織)です。そのことを象徴する当社の取り組みとして「リゲッタネーム」というものがあります。

━━それはどういったものでしょうか?
德重様:

リゲッタネームは、簡単にいうとニックネームのようなものです。社員全員が、自分のリゲッタネームを持っています。「何となく私はこう呼ばれているから」ではなく、社員がそれぞれ「自分のことをこう呼んでほしい」というのを考えて付けます。例えば当社の代表は高本泰朗(やすお)という名前で、リゲッタネームは「やっちん」です。だからスタッフも社長に声をかけるときには「やっちん」と呼ぶような、関係性がよく風通しも良い文化です。
当社にお越しいただいたお客様からも「楽しそうな会社ですね」と言っていただけることが多いですね。しかしながら、ただ単に仲が良い会社だからではなく、弊社が唯一無二の機能性をもつ、“はきもの”をつくるメーカーであること、そしてそれを企画から製造、販売まで一貫して行うというビジネスモデルにあると考えます。その上で、1人ひとりが自立し、責任を持って業務に取り組み、理念に向かって行動できているからこそ、自由度が高くてもパフォーマンスを出せているし、お客様からも評価いただいているのだと考えています。

入社後の研修制度についてお聞かせください

德重様:
当社では、入社後3か月間を研修期間として定めています。全社のオリエンテーションを終えた後、基本的にはOJTで配属先の仕事に携わっていただき、実際に業務をこなしながら、必要なことを覚えていってもらいます。
また並行して、配属先以外の部署がどういった仕事をしているのか、その仕事が自分の部署にどう影響を与えるのかといったつながりを実際に数日間、実際に他部署の業務をしながら学びます。つながりを知ることで、より自分の配属先の業務を深く理解できるからです。研修を通じ、当社がどのように運営されていて、その部署に在籍している人たちが、どのような想いを持っているのかを知り、自分の中に落とし込んでもらった上で、修了後はご自身の業務に取り組んでいただきます。

━━研修が終わったあとは、どのような形で成長の機会を設けていますか?
德重様:

当社では、組織を横断する形でさまざまなプロジェクトが稼働しています。

例えば、

・新規分野の開拓
・品質の向上
・社内環境の改善

などなど・・・

新入社員の方にも、これらのプロジェクトに何らかの形でかかわっていただきます。さまざまな仕事に触れつつ、新しいことにどんどんチャレンジできる機会を用意しています。
また当社では年に1回、1泊2日の社員合宿があります。そこでは各地にある当社の拠点、店舗、ロジなどの社員が全員集まって顔を合わせ、研修に取り組んでいきます。

━━合宿では、具体的にどのようなことをするのですか?
德重様:
合宿の内容はその年によって異なります。今年度は、会社について理解を深めることで、仕事に活かしていけるような、実践的なカリキュラムを取り入れています。

リゲッタはただ靴をつくるだけではなく、デザインして、製作して、販売するという一連の流れを一貫してすべて行っている会社。もちろん自分の部署の仕事を頑張るのも大切ですが、「この1つの業務さえやっておけば大丈夫」というわけにはいきません。自分の部署以外の業務も理解し、全体最適を意識することが非常に重要なのです。プロジェクトや合宿を通じ、自分の部署の壁を超えることで、視野を広げ、大きく成長してほしいと考えています。

━━3か月後、社員にどのようなスキルを身に付けてもらうことを目標としていますか?
德重様:
部署によって必要なスキルは異なりますが、会社への理解が不可欠なのはどの部署でも共通です。ですから研修を通して、しっかりリゲッタという会社を知っていただきたいです。さらに知るだけではなくて、リゲッタのことを好きになってくれるのが一番いいですね。

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、仕事でも同じことが言えます。自分が好きだと思える会社で、自分が好きな人と、好きな業務に取り組める環境があるかどうかで、その後の成長も大きく変わってくるのではないでしょうか。
もちろん、ただ「会社を好きになれ」と押し付けるのでは意味がありません。私たち先輩社員も、自然と好きになってもらえるような研修や職場環境などを準備する努力が必要です。

━━研修を終えて本配属になった後は、どのようにステップアップしてもらいたいですか?
德重様:
当社が新卒採用をする目的は、即戦力というよりも、5年、10年、それ以上先の未来を担っていくような人材、ゆくゆくはリゲッタの柱になるような人材を育てたいというのが大きいです。ですから、まずはその部署の柱として成長していただければと考えています。

━━サポート体制についてもお聞かせください
德重様:
仕事をしていく上で、迷った時や悩みが生じたときは、各部門の上長はもちろん、私たち採用チームにも相談可能です。採用チームが社員のメンターとして面談し、悩みを聞いたり、一緒に改善策を一緒に練ったりします。特に入社して間もない頃は、密にコミュニケーションを取って、不安を解消しながら業務にあたっていただきます。困ったときは常に話し合える環境がありますので、皆さまには安心して業務に勤しんでいただけます。

どのような学生に入社して欲しいかをお聞かせください

德重様:
自分の頭で考えて行動できる方です。個人の裁量・自由度が高いのが当社の社風ですが、これはあくまでも会社のことを理解していることが大前提です。ただ考えて終わるだけではなく、実際に手を動かして、行動に移して、ゆくゆくは成果を上げて会社に還元できる人材を求めています。

当社はメーカーなので、各部署が密に連携して業務を進める必要があります。仕事によっては特定の分野のみ特化したプロフェッショナルが重宝される会社もあるかもしれませんが、少なくとも当社では「自分の仕事だけできればいい、自分の部署さえ仕事が回ればいい」という意識のままだと難しいですね。

━━御社で活躍している人材の特徴を教えてください
德重様:
あらゆるところにアンテナを張り、全体を広い視野で捉えられる人、今、社内で何が起こっているのか、そこに携わる人がどんな仕事をしているのかを、常に他人事ではなく自分事として捉えられる人、そして全体最適を考えられる人が、当社で活躍できる人材です。

 

現在、就職活動中の学生さんに一言お願いします

德重様:
皆さんは今、さまざまな選択肢がある中で、それを意志決定する必要に迫られています。新しい社会に漕ぎ出そうとしている状態で、いろいろな悩みや不安を抱えているのではないでしょうか。一度決めた決定でも「本当にこれが正しいのか?」という疑問は常に付きまといます。

しかしその選択肢を選ぶのは、まぎれもない自分自身です。その選択と向き合い、逃げずに考え続けることが大事です。それをせずに意志決定したり、誰かの声で決めてしまったりすると、他責思考に陥ってしまいます。
どんなにつらくても自分自身で答えを出す、そうした答えは、どんな形でも「これが正しかったのだ」と自分で納得できるはずです。ですから、しんどい作業だとは思いますが、後悔がないように、自分で答えを見つけてほしいです。
そして、もし悩み抜いた先に出た答えが「リゲッタ」なのであれば、採用担当としてこの上ない喜びです。ぜひ皆さん一緒にがんばりましょう!!

インタビュアーのコメント

社長を「さん付け」で呼ぶ会社はそこまで珍しくないですが「やっちん」と愛称で呼ぶ会社はなかなか無いのではないでしょうか。また会社の理念を作るためにスタッフ全員のインタビューを作ってエッセンスをまとめる話も面白く、まさにホラクラシーを体現している企業だと感じました。もちろん、ただ仲が良く、自由度が高いだけでなく、その裏にある責任を一人ひとりが認識しているからこそ、リゲッタは靴メーカーとして成長を遂げているのだと思います。メーカーで自分らしく働きたい方は、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。德重様、貴重なお話をありがとうございました。

応募はこちらから!

株式会社リゲッタ採用ページ 

https://en-gage.net/regettacanoe/

リクナビ様掲載ページ 

https://job.rikunabi.com/2024/company/r681652027/

マイナビ様掲載ページ 

https://job.mynavi.jp/25/pc/search/corp275583/outline.html

会社概要

会社名: 株式会社 リゲッタ
本社住所: 〒544-0012 大阪府大阪市生野区巽西1丁目9-24
代表取締役社長: 高本 泰朗 
設立: 1968年
株式会社リゲッタ公式HP: https://www.regeta.co.jp/

担当者プロフィール

德重 総一朗(とくしげ そういちろう)

2013年入社。採用チーム所属生産管理部として入社後、販売部門へ異動。現在はEC事業部に所属しながら、

採用チームとして採用全般は勿論、会社運営に関わる業務に携わる。

座右の銘は、『山椒は小粒でもぴりりと辛い』

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