就活で避けては通れない自己分析についてのコツ
就職活動では定番の自己分析。自己分析のやり方が下手だと就活の軸が定まらない、就職活動に対して「これだ!」と前向きな意志をもって挑むことができません。 ましてや、みんなやっているからという理由で行う形だけの自己分析は、意味のないものとなってしまいます。今回は、就職活動を有意義に進めるための自己分析のコツについてお伝えします。
「自己分析の目的とは?」
充実した就職活動をするには、自己分析をきちんと行うことが近道です。きちんと行う為には、自己分析の目的や意図をご自身の中で理解しておくことが大切です。 自己分析の目的は、主に2つに分けられます。 「自己理解を深くし、就活の軸を決める」「自己PRや志望動機に生かす」 それぞれ解説をしていきます。
「就活の軸を決める」
就活の軸とは、働くうえでの譲れない条件と言えます。ここでは自分の中で優先順位を定めましょう。高年収で、安定していて、福利厚生も充実していて、仕事の量も少ないというような会社はほとんどありません。年収が高い仕事には、それなりの仕事量と責任がのしかかりますし、安定している仕事には、ルーティンが多くなります。どのような企業にも良い面、悪い面があり、何もかもが揃っている会社への入社は困難です。
「自己PRや志望動機に生かす」
自己分析を通じて自身の価値観を明確にすることで、自己PRや志望動機に生かすことができます。良い自己PRや志望動機を作る為には、自分自身のやりたいことやできることがいかに、会社の強み、価値観、求める人物像と一致しているかが重要です。 深く自己分析を行い、応募企業の求める人物像と自分自身の強みを掛け合わせることで、魅力のある説明ができます。
「自己分析のコツ」
自己分析にはツールや型があります。我流で行うよりもツールや型を活用することで、スムーズに自己分析を行うことができますので、是非、自分のやり方に合う手法を試してみてください。
「WEB適性検査を使用する」
WEB適性検査とは、自分の性格や人間性、強み、弱みなどを分析してくれるツールです。 自身の理解を深めるうえで、客観的な視点はとても大切です。とても簡単にできるので、 客観視するのが苦手、時間に余裕のない学生には重宝されます。 最近だと、DODAキャンパスやOfferBoxというツールに登録をすると、無料で分析をすることもできます。 WEB適性検査を受検するときの注意点としては、考え込まずに直感で回答をすることです。人はついつい自分を良く見せようとし、知らず知らずのうちに自分を着飾ろうとします。本来の自分ではなく、着飾った自分での回答をしてしまう可能性があります。それだと自己分析には活用がしにくいので気をつけましょう。
「自分史を作成する」
自分史とは、自分の人生の「過去から現在までの歩み」をまとめたものです。具体的には、歴史の年表のように年齢別で今までの経験をまとめるものを指します。単純に自分自身の記憶を遡ります。記憶が曖昧な幼少期等については、親や当時の友人に聞くことで明らかにしましょう。 他にも、自分史と似た手法としては、以下のような手法があります。 ・マインドマップ(思考を具体化する地図) ・ジョハリの窓(自身と周囲の認識の差を理解する) ・ライフラインチャート(自分史のグラフ版) ・WILL,CAN,MUSTの3つの輪(自分の意志、強み、仕事で求められていることの確認) 自己分析は、1つの手法で終わってしまっては充分ではありません。 これらのフレームワークはとても便利ですが、1つで完全体かというと、多くの場合不完全です。見返してみると、腑に落ちないということも多々あります。 そのような時は、複数の手法を活用することで、自己分析の抜け漏れをなくすことができます。 「Aの手法では深掘れなかったけど、Bの手法では深堀りができた!」という事は良くあるので、1つの手法で満足をしないことがポイントです。
「過去のエピソードを深掘りしてみる」
前述したフレームワークに手が出しづらい、もっと手軽に自己分析をしたいという方は、過去のエピソードを深掘りしてみましょう。 エピソードの深堀りでは、「取り組んだ内容、取り組んだ理由、困難だったこと、解決するために行ったこと、学び、その時の心情」を思い返します。 何を大事にしていて、何に自分の心が揺れ動くのか知ることができます。自分自身の価値観、大切にしている想いが見えてくると企業選びの軸に役立ちますし、面接の受け答えにも厚みが増します。 ポイントとしては、「なぜ?」を繰り返すことです。事象ごとに「なぜ」を繰り返すことで、奥の奥まで深堀りをすることができます。
まとめ
今回は、「就活で避けては通れない自己分析についてのコツ」ついて記載しました。自己分析をするときに「自分は今まで特別な経験をしていない」と自信を無くされる方がいらっしゃいますが、自己分析には特別な経験は必要ありません。何気ない日常の考え方や価値観を深掘り、自身の核を引き出しましょう。