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INTERVIEW

多様な価値観を、多様なまま許容する社会にする為に@株式会社KabuK Style

今回は、株式会社KabuK Style(カブクスタイル)の人事部門の責任者の村田様にお話を伺いました。旅のサブスクサービス『HafH(ハフ)』を通じて、従来とは違う新しい旅の在り方や多様なライフスタイルを提案し続けている企業様です。
変化とスピード感を大切にするKabuK Styleにおいて、変わらない核としてどんなことを大切にし、何を目指しているのか。村田様が語る想いを、余すことなくお届けいたします。

貴社の事業内容についてお聞かせください。

村田様:
弊社は旅のサブスクサービス『HafH(ハフ)』を2019年から運営する、旅行×ITのスタートアップ企業です。定額で毎月課金することで全世界約1,000拠点の宿泊施設を定額の仕組みの中で利用することができます。また宿泊施設だけではなく、エアラインや鉄道等の交通事業者ともアライアンスを組んで交通サブスク事業も0→1で生み出しております。既にJALやJR西日本などと実証実験サービスを重ね、パートナーシップを確実に構築しております。

事業を通じて、どうミッションを実現したいとお考えですか?

村田様:
当社は『多様な価値観を多様なまま許容する社会のインフラを創る』をミッションに掲げ、これを実現するためにKabuK Styleという船を創り、社員はその乗組員(クルー)と考えています。
『HafH』もこのミッションを達成するための手段です。従来とは違った新しい旅の在り方を提案し、今までと違う生き方やライフスタイルという多様な価値観を伝えていく。一人一人が心から望む生き方を、『HafH』を通じて後押ししたいというのが、私たちの願いであり、ミッションです。

━━このミッションが生まれた背景についてお聞かせください。

村田様:
これは私の考えですが、モノをたくさん作って、他人を出し抜いて、それで企業価値や株価が向上すれば幸せになれた時代って、もう過去なのではないかと感じています。それこそ今のロシア・ウクライナ問題でもそうですが、自分と異なる価値観を認めない、許さないという風潮が出てきていて、それはある意味で資本主義の限界だと思っています。
そんな背景から、現代は今までとは違う新しい生き方・価値観が、これまで以上に求められる時代になってきているということを感じています。今、すでに社会で確立された仕組みに対して私たちが変化を促すことができれば、楽しく幸せに生きられる人が増えるのでないか。そこに問題設定をしたことが、弊社のミッションが生まれた背景です。

入社後のKabuK Styleでの経歴についてお聞かせください。

村田様:
不動産会社の経験を活かして、当時弊社の直営宿泊施設の開発に携わっていました。今でこそ『HafH』は旅のサブスクリプションサービスという形をとっていますが、当時は住む・働く・旅をするという3つの要素がシームレスに融合するサービスにしたいと考えておりました。
その後コロナ禍になり、旅行業界が軒並み停滞する中で、私の担当業務もストップしてしまいました。このままではKabuK Styleでコミットしていくことができないと考えていた時に、弊社CEO砂田から組織を大きくしていくにあたり、人事の責任者をやってくれないかと相談されました。私は人事や組織開発は未経験でしたが、社としてのやるべきことや目指す姿は見えていたので、とにかくやってみよう、ということで今に至っています。

貴社の特色についてお聞かせください。

村田様:
一番の特色は、多様な価値観を多様なまま許容するという考えが、会社の組織運営にダイレクトに反映されていることですね。弊社ではミッションへのコミットメントを重視しており、その他のことについては大変自由度が高いです。

まず、弊社はフルリモートワーク・副業OK・兼業OKです。弊社では社長からアルバイトまで全員1年単位の契約スタイルを取っています。なぜかというと、仕事に対して惰性ではなく、能動的に取り組んでもらいたいという意図と、会社の目指す方向と個人が目指す方向が必ずしも一致しない場合があるので、その時は無理せずKabuK Styleという船を降りてもいいんだよ、というメッセージが込められております。
面白いことではありますが、一度会社を離れた後社外で力をつけ、再度KabuK Styleに合流してまた一緒に働くケースや、弊社を離れたスタッフが、外部から強力なサポーターになってくれるという例も沢山あります。これも当社のユニークネスの一つなのではないかなと考えております。

社員の顔ぶれも非常に多様性があります。男女比は大体1:1で、社員の5人に1人、女性社員の2.6人に1人は子育て中です。男性が育休を取るのも当たり前ですね。また、6人に1人が外国籍のメンバーで、会社では英語・日本語・中国語・韓国語が飛び交っています。LGBTQ+への理解も高く、カミングアウトをしているメンバーも多数在籍しております。

貴社の求める人物像についてお聞かせください。

村田様:
職種やポジションによって多少違いはありますが、求める人物像の核となる要素は共通しています。

・強い当事者意識とスピード感を持ち主体的に仕事に取り組める方
・事業のゴールから逆算し自ら考えられる人
・自身の仕事の裁量を広げながら、常に成長しようとする向上心をお持ちの方
・変化が多い環境でも柔軟に対応し、挑戦できるマインドをお持ちの方

弊社では上記のような要素をお持ちの方を求めています。学歴や年齢は関係ありません。ただ、急速なスピードで変化・進化している弊社の現フェーズにおいては、自分のキャリアや経験を活かして、高いレベルで即戦力となっていただける方が必要です。そのため結果的に、中途の方の採用が中心となっています。

入社してからの成長への取り組みについてお聞かせください。

村田様:
弊社では、オンボーディング(入社時の受け入れ)を非常に丁寧に行っています。受け入れ部門が新しい方をスムーズに受け入れられるよう、現場の体制づくりを強化するとともに、私の所属する人事・組織開発部門のCulture&HR Unitにて、入社前・入社後・入社後1ヶ月目・入社3ヶ月目など、定期的なフォローアップ面談を実施しております。先輩や上司になかなか言いづらいことを第三者的な立ち位置からヒアリングし、悩みの種が芽を出して悪さする前に摘み取り、軌道修正することを目的としています。
新しいメンバーが社内で迷子にならず、なるべく早いタイミングで自立した仕事ができるような環境を整えていくことこそが、入社から早い段階でバリューを発揮できる秘訣だと考えています。

入社後、どのように活躍してほしいとお考えですか?

村田様:
当社では、『多様な価値観を多様なままに許容する社会のインフラを創る』というミッションの他に、大切にしているバリューが3つあります。『ダイバーシティ』『アイデンティティ』『プロフェッショナリズム』です。変化を是とする弊社で、唯一不変なものがこの3つのバリューです。これらのバリューを指針として、活躍いただきたいと考えています。

【バリュー1】ダイバーシティ
我々が世界に向けてサービスを展開していく中で、社員全員が同じようなバックグラウンドや経験しか持たないということは、成長の足かせになると思っています。例えばバイオリン奏者だけではオーケストラが成り立たないように、様々な国籍や考えを持つ人が、いろんな音楽を奏でるからハーモニーになるはずです。そんなふうに、「違う」ということを力に変えていける組織でありたいと思っています。

【バリュー2】アイデンティティ
これは二つの側面があります。一つ目は、自分の自己認識をちゃんと持ってほしいということ。自分の認知や考えのクセを知っておくことで、フルリモートの環境でも仲間と円滑なコミュニケーションが行えます。二つ目は、いろんなバックグラウンドを持つ乗組員がいる船が一つのミッションに向かう中で、あなただけの、ここだけは譲れない思いや気持ちをしっかり持ってほしいと考えています。

【バリュー3】プロフェッショナリズム
今まで培ってきた専門性やスキル、その人にしかできないことを極めて、弊社で力を発揮してほしいということと、もう一つは当事者意識を持って、会社で起きていることのすべてを当事者として受け止めるマインドを持っていただきたいです。

村田様の、仕事における信条についてお聞かせください。

村田様:
様々な価値観を持つ社員がいるが故に発生する「違い」を「力」に変えていけるように、社員に向き合い、アプローチすることを大切にしています。そのために、可能な限りメンバーと1on1のコミュニケーションの時間を作るようにしています。一人一人に寄り添って、そのメンバーの課題や見えているもの、感じているものに向き合い、方向性を一緒に考えたり、同じことを考えている社員同士をつなげたり、想いをカタチにするサポートをこれからもしていきたいと思っています。
何かあったときに責任を取るのは責任者である私ですが、まず何事もメンバーに考えてもらって、それを一緒にやってみよう、という流れを大切にしています。

貴社で働く方の特徴をお聞かせください。

村田様:
熱量が高くて、本気の人が多いです。誰かに命令されてやるのではなく、自分で納得して、仕事に対して責任をもって向き合う。プロフェッショナリズムと当事者意識を兼ね備えている方が多いです。
つい先日もJALと共同の大きなサービスがリリースされたのですが、リリースまでの期間が本当に短かったんです。最初はみんなが無理だろうと思うくらい厳しかったのですが、それをプロフェッショナリズムで乗り切って、ローンチまでこぎつけました。これは社員一人一人が仕事に本気で向き合った結果だと私は考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

村田様:
現在、『HafH』は宿泊施設を中心としたサービスですが、私たちは、宿泊だけでなく、その道中の移動も含めて旅だと考えています。ですので、今後は宿泊施設だけではなく、飛行機や鉄道のような交通事業者さんともアライアンスを組んで、世界規模でサービスを提供していけたらと考えています。ゆくゆくは日本人だけでなくて、海外の方が日本旅行で『HafH』を使って、帰国後に自国でも『HafH』を使って、というようにグローバルに使えるサービスにしていきたいですね。
弊社は、前例踏襲だとか、他社がこうしているから我々も、という考えをもっていません。既成概念にとらわれない組織やサービスの在り方を考えていくのが我々の仕事です。

学生・求職者に対して一言

村田様:
現在、学生の方のご応募は受け付けておりませんが、中途採用は行っております。このインタビュー記事をご覧になられた方で、当社にご興味が沸いた方は、是非採用ページをご確認の上、エントリーください。

インタビュアーのコメント

今回は、株式会社KabuK Styleの村田様にお話を伺いました。
『多様な価値観を多様なまま許容する社会のインフラを創る』というミッションの元、熱い仲間が集まる、プロフェッショナルな企業であると感じました。
また、『HafH』は今後日本のみならず、グローバルでの展開も目指していくということで、今後のさらなる発展が非常に楽しみです。
村田様、本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

(インタビュアー:織田)

応募はこちらから!

▼公式採用サイト:https://kabuk.com/careers/
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会社概要

社名:株式会社KabuK Style
設立: 2018年2月
所在地:長崎県長崎市古川町5-21
ホームページ:https://kabuk.com/

担当者プロフィール

村田 晋太郎【Culture & HR Unit】
1984年、京都府生まれ。2008年筑波大学卒業後、東急不動産入社。中国・パラオでの海外不動産開発事業や国内スキーリゾート事業に従事。2019年よりKabuK Styleに参画。当初はHafHの直営施設の不動産開発に当たっていたが、2021年より現職。

▼Twitter :https://twitter.com/ShintaroMurata
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